
えちぜん鉄道が未だ京福電鉄福井支社であった頃。
大好きな電車が南海から来た3000形でありました。
正面二枚窓の湘南顔で、角型の標識灯。そのうえ、転換クロスシート。
初めての福井訪問時は2連が4本有るのに、1本も運用に入って無くてがっかりしたものです(ワンマン工事のために4本とも入場中? その代わり240形堪能できたんですが)。
しかし翌年の再訪時はきっちり運用に入ってて大満足!
(その代わり240形が休車に……)。ワンマン化で若干姿は崩れておりましたが、それでも美しさは変わらず。
残念ながら、えちぜん鉄道引き継ぎ時に廃車されています。1955年頃製造という年代考えたら致し方なしでしょう。
しかし、20m級でクロスシート装備は今の主力車に引き継がれています。3000形が南海からやってきた、1974年なんて昔に大型化に踏み切ったのは英断でありましょうね。
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この題材は過去にも一度制作しております。2012年のこと。
http://legotrain.seesaa.net/article/269296074.html

このときは車体色を白に解釈しておりました。
側窓は飛行機窓の上下逆です。
面倒な組み方が多くて強度皆無。
なのでいつしかバラバラに喪われてしまいましたが。
また、元になった南海11001形の方は2015年に制作済です(もう5年前!)。
http://legotrain.seesaa.net/article/430791637.html
この地点で京福も再興……と思いつつ、なかなか手がつかなかったんですよね。
さて。一つの転機がご地元CT様の作品 2101形
http://legotrain.seesaa.net/article/463818007.html

京福福井支社の色をタン色ベースにするという解釈、正直「やられました」。
ここでモチベーションが再燃するのです。
尤も、手を付けるのに次の福井オフ合わせになっちゃうわけですけども

完成。20m急電車の2両編成。
2015年版の南海11001形から大きく変えていません。5年間進歩がない?いや前面の内部構造だけは進化して確実に強度確保形になっておりますが(後述)。
やはり、CT様の解釈は正しく、タン色ベースのほうが京福のあの色になるってものです。
特に厄介なところは無いのですが、屋根前方の斜め塗り分け線の処理は前作を引き継いだ由です。

今思うと、重厚さと丁寧さを感じさせてくれた電車でした。

当然、南海11001形とも並べます。
どちらがお好み? 実は京福のカラーリングのほうが上品で好みなのです。
(この時代の南海も大好きですが)
なお、南海色と京福色の並びは、南海からの搬出される直前に見られたとか。

湘南顔並べて。
なお、南海の方も修理と内部構造の修正行ってます。
3面折妻や湘南顔に関しては、内部に1x4プレート延長して固定する方式が定着してますのでアップデートと。これで自壊したり、輸送のたびに粉砕するような脆さは克服ですよ(頑丈、って意味ではありません)。

ズラリ。
まだ試してないですが、南海京福混成の4連とか6連(貫通形車も組込)とかやってみようかしら?
(というか、京福でも3007-3008は貫通型だったのでそっちも作りたく……)

京福3000形は前パンタ車と後パンタ車があります。これは南海時代から。

後パンタ車も上品で、これはこれで良いんですよね。


前パンタ車。勇ましく。

サイドビュウ。2ドアクロスシートの電車、大好きなのです。
さて。
これが2019年のラストビルドとなりました。無論 年初の福井レゴオフ合わせです。年末年初もイベント多いので、ゆっくり振り返る暇、ありやしません。
(2019年何両作ったかカウントする気になれないんですよね。月産4両は作ってそうな気はしますが……)
まぁ、それはそれで幸せな2019-2020年なのでありました。
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おまけ。湘南顔の電車の内部構造(2019年版)。

今回合わせて改修した南海11001形の方で説明します。
尾灯の上のプレートを1x4にして内部に伸ばし、1x2ジャンパプレートで車体に留めます。この上に更にジャンパ貼って上面をプレートかタイルで結びつける。
これで小気味よい角度が決まります。
ヒンジなど一切使わないので、ヒンジがない色でも電車作れるのですよ!

上部構造です。1x4プレートをピラーにして、その端にクリッププレート付けて、T字バー(等)で固定。このX型でやはり角度(後退角)がばっちり決まります。

車体への取り付け。
特殊なパーツに頼らず、ある程度の強度確保の湘南顔表現、如何でしょうか。この顔の電車は多いですし、今の電車もこの亜流のデザインはありますので応用範囲は広いと思います。