

開発の原点は、やはり同じ時代のバスにあります。
5幅のバスの設計を援用して、4幅の乗用車が作れないかと。
(正確に言えば、バスの原点は「大きな乗用車」です。逆ですね)
しかし、構造は別物になりました。

フェンダー・ボンネットのデザインだけが援用されています。

シルエットもバス譲り?

改めて、「100式小型乗用車」。
戦争に入った頃ですが、まだ流線型のゆとりがあったでしょう。
車名に顕れていますが、当然に軍需用は前提であったでしょう。
実物設定も、また模型も量産が前提です。
特別な車ではなくて、数が造られる車です。国内製造されてたフォードやシボレーに伍して働き。戦中は軍用に働き。
戦後は、さらっと「ハンドレッド」とでも車名改めて量産続く。そんな想定です。

サイドビュウ。
フェンダーからボディに掛けてのSラインが自慢です。
この時代の自動車ですが、サイドステップは省略。ここは最先端デザイン。
ボンネットはゆとりがありますから、用途に合わせて機関の大小が選択できます。なお小型車でありながら後輪駆動設定。

リアビュウ。
ツーボックスではなくて、古いタイプのセダン想定です。

4幅車としては。
これまで拘りがあったドアの開閉はもはや「縛り」と見做して割愛。
1/4タイルのカラバリの分だけ、製作の自由が広がるメリットを寧ろ享受。
試作第一号車はダークアズールのツートンカラーに。

フロントの纏め方はかなり悩みました。特にバンパーの取り付け方が。
フィグハンドをラジエータに取りつけるのが納得行く処理になりました。結果としてのへの字口が可愛い?

さて。
この時代の乗用車の主用途はタクシーであったでしょう。
また、駅前に屯してる乗用車は自家用車よりもタクシーが似合います。
ここらで思い出された方が居られると嬉しいのですが。「TAXI」のプリントタイルの由来も含めて。
原点。608(1979)!
今度の拙作を608の2019年解釈と言い切るわけではありませんが、脳内ではレスペクトしております。
608自体大好きなセットで、買ってもらって大事にしておりました。
ン十年ぶりのリメイクでもあるのです。


タクシーですから、運転手以外にお客さんも乗れるのは必然です。

やや狭いのですけども。でも大事なこと。

構造です。屋根はスペアタイヤで固定しています。
フロントシールドは2x2パネルのクリップ留で微妙な角度もつけられます。

ラジエータは真ん中で合わせる。
ボディはプレート+タイル張り。

ボディ左右の合わせは3Lバーに対してハーフペグで固定できるようにする。

底面。タイヤの回転は出来るか出来ないかの微妙な位置。
微調整で回転はできなくもないんですが、普段は諦めてます(笑)。

ともあれ、戦前設定の小型自動車の雛形が出来た由。
ここから量産が始まったのでした。
<未完>