全長は凡そ10m 重量は45噸。
使いやすいサイズであったことからかなり後世まで残り、私鉄や専用線払下げのものでは1970年頃まで現役のものも居りました。
貨物用とはいえ、英国流儀のスタイルはエレガントなものでしたね。

意外とレゴでは造られておらず、2016年ころに同じくナローの泉様が手がけられた位でしょうか。
(6幅だと、動力系が難しい題材なのです)
今作も、前作同様の8幅です。
今は2016年当時よりも8幅ラージスケール作品も増えてきましたので、この機関車の居場所も多くなりそうです。
外装に関しては手堅くガッチリ。でも、それがB6って機関車の印象と重なって良い効果を出しておりましょう。コンプレッサや安全弁の磨きだし。またエンドビームの赤が嬉しいアクセントです。
動輪は純正大動輪。8幅だと凄く適切なバランスになるのですね。
ただ、煙突やドームが8幅文脈だとやや小ぶりかも知れません。もう少しボリューミーにしたらバランス良くなりそうなのですが。

サイドビュウ。のびのびと。
B6は本物も模型も「急曲線は曲がれない」のですが(苦笑)、この作品では第2動輪のみフランジあり、あとは従輪のフランジのみで支持。これで車輪の動きなどは排除した堅実な、そしてR40でも曲がれそうな?足回りです。

バックビュウ。増炭枠の処理が如何にも、ナローの泉様っぽいのです。
キャブの曲線はポチスロ逆転の苦心が見えます。解放テコが嬉しい。

なお、空制なしの原型風にもできます。これはこれで良いですね。ランボード上タイル仕上げにしたら原型の良さも引き出せそうです。

さて。動力系です。
手持ち部品の有効活用なのか。工夫に富んだものです。
「動力魔改造アリ。
単3×4本→スイッチ→トレインモーターとなっていて、蒸気ドームを回すと走行と停止が出来ます。
モーターからギアとロッドで第二動輪と従輪を駆動しその他はフランジレスです」
とのこと。
ドームはスイッチであり、前進・停止・後退ができること。
モータはトレインモータ横向きに使い、軸から出力とりだしていること。
電池は9Vだと早すぎるので、汎用の単3x4用のケースもちいて6Vで駆動すること。
これをB6の車内に収めています。

動力系側面。トレインモータを横向きに使って出力取り出し……は時折見られるアイディアですが、実用例は少ないです。
スイッチが平易に操作できるものであるなら(その意味で、レゴ公式の006P電池boxのスイッチは駄目でしたねぇ)、非リモコンでも楽しく扱えるはずです。その意味でドームをスイッチは正しいですね。
電池box。この作品では大事な後方へのウエイトとして機能しています。

動力系裏面。
左が前方。第2動輪と第3動輪、従輪にギアが繋がってるのが分かります。
動力系にかんしては答えは一つではなく、可能性の模索は大事なことでありましょうね。手持ち資材の利用というのも、大事な文脈だと思うのです。