また1067mm軌間の南大阪線系の作品です。

近鉄16000系は1965年から製造された吉野・南大阪線系用の特急車両です。同線は1067mm軌間で他の近鉄線とは線路幅が異なります。尤も孤立してるわけっではなく、橿原神宮前駅で線路もダイヤも接続しているのですが。
狭軌用といっても車体サイズは本線系の車両と変わりません。当然1500V。
(寧ろ京都線用の680・18000・18200・18400系の方が小柄で600V対応でしたね)
ただ、どうしたわけか屋根高さが同時期の本線系車両11400系などより低く、やや華奢な印象はありましたが。
1977年までの長期に渡って増備されています。
また、原則2両編成。1編成だけ4コテも造られましたが、2両単位の解結できないと不便なようですね……。
1997年に初の廃車が出て、3編成が大井川鐵道に譲渡。他にも廃車出ていますが、2019年現在でも2両x2。4両x1が健在。そして1編成除き新塗装化された由。
残存車は相当に手が入っており、喫煙室設置等行われています。
余談ですが、当然近鉄なので新旧車両の混結は可能であり、どうやら日常的光景の模様(笑)。趣味的には楽しく、然し特急料金払うお客さん的にはやきもきさせられる情景でしょう……。

モ16000形。
車体高さを低めにして、実物の華奢な印象を伝えています。
特急車にしてはおとなしい印象だった前面は、上品という見方もできましょう。貫通路部分は横組です。
スカートはステー部分を黒にして、近鉄特有のハーフスカートを上手く表現しています。

床下も見せ所です。
惜しいのが乗務員扉窓。ここに2x2パネルクリアを横向きに入れると、平易に乗務員扉窓が表現できそうに思いますが……如何でしょう?

ク16100形。こちらは幌と桟板が付くので印象が結構異なります。
特徴は2015年ころに設置された喫煙室と、その窓埋めですね。16000系にも及んだときは正直びっくりしたものです。

窓埋め部分。奇異な印象が未だにありますよね。不思議な魅力が加わったと言うべきか?
屋根は45度スロープ。痩せて見えるので、16000系の印象を伝えやすい選択でありましょう。

編成サイドビュウ。
2両編成です。今も吉野特急の2両運行って残ってるのでしょうか?
側窓は2x2パネルの横組です。ドアは微妙な凹み再現あり、エース様作品もついにドア表現の改革の乗り出し……でありましょうか?
モ16000では床下の抵抗器も目立ちますね。抵抗制御の電車の見せ場です。

パンタは車体高が低い分の、嵩上げパンタ台が表現されています。

エースパパ氏の12200系と並んで。
車体高が低いこと、屋根肩処理の違いで本線系と南大阪線系の違いが顕れておりますね。

連結するとご覧の通り。いや、連結されることは有りえませんけども。

中間部同士。

これはエース様の22600系?との並びです。
「Ace」以降の近鉄特急車、車高はかなり上がっており前面は面長、そして側面はボリューミー。なのですがちょっとバランスが良くないかもです。
22600系、前面基準で2プレートほど車高下げると(窓上で1プレ削り、窓下で1プレ削る。側面は1プレだけ下げる)、16000系とのバランス良くなり、また22600系も前面と側面の調和が取れるんじゃないかと思いました。
16000系に戻りますが、大井川鐵道への譲渡車に見立てるのも面白いかも。3編成が譲渡され一時期は主力車両でもありました、現存2編成。南海21000系やC11など並ぶシーンも既におなじみですよね。
そんなわけで、意外な遊び方ができる特急車かもしれません。
近鉄残存組にしても新塗装車や11400系や11600系との混結再現も楽しそうであります! 105系や227系との出会いも?