戦後は1961年迄活躍し、現在1両が静態保存されている由。

ぬぬつき様の作品です。2019年9月完成。
なんというか、凄く可愛い。そして古典的フォルムです。
7幅でやや大柄に作ることで、6幅中心の世界観でも8幅中心の世界観でも共存できる雰囲気に仕上げています。車輪はBBBラージ(純正大動輪と同径。というか純正が真似したんですよね!)です。機関車の大きさにあっており、また大きめな分軽快な感じもします。
赤いロッドがなんともオシャレ。台湾機の良いところでありましょう。ロッドそのものはプレート式。あまり強度がないのが難のようです。動輪同士を内部ギアで結べばロッドへの負荷減らせてプレートロッドでも保つかも知れません(確約できませんが)
メインロッド割愛です。ランボード低めなので実装難しかったのかも知れませんが、これもいつか……。
動力はなく、ユーレイ方式です。
サイドタンクが大きめなので、なんとか自走化も可能かもしれませんが、プロポーションが壊れる可能性あるのですよね。現状では正解でしょうか。
時代考証?としては現在の保存機の姿……末期の姿なのでしょうね。空気制動用機器の増設が賑やかです。その一方で曲線入ったランボードや、丸みの強いサイドタンクが実にエレガントなのですよねぇ。この辺り、下手な輸入機(欧米からの)よりもエキゾチックな魅力を放ちます。サイドタンクをランボードから半ポッチ凹ませたのも大正解でありましょう。
素敵な題材、選ばれたものだと思います。

貨物列車牽いて。サイズ感が適切。また、大きめの動輪が実に軽快な印象です。
この角度だと、動輪フランジとランボードの余裕が絶無なのが分かります。
絶妙に、避けてる!?

なかなかのどかな風景。

客車牽いて、田舎の駅へと。
青に白帯の台湾客車の組み合わせも末期にならあったかもしれませんね。

素敵な、加工画像です。
実にドラマチック。この種の魅せ方の上手さも、ぬぬ氏作品の良さでありましょうね。

関連して、客車です。
特定形式モデルでは無さそうですが、台湾の普通列車用客車。
今も南廻線普快車として辛うじて健在なタイプがモチーフでしょうか? 現在使われている車はノーシルノーヘッダの軽量客車タイプですが(日本で言えば10系相当)、嘗てはこの色でシルヘッダ有りとか、17m級とか、木造車とかダブルルーフとかオープンデッキのとかいろいろ居たのでした。

インテリア有り。7幅のメリットは両側にクロスシート置けることですね。回転式のクロスシートをボックスにしておく状態が、如何にもな普快車です。厠所の表現も細かい……。
ドアは開閉可能です。

なので、こういうアクションシーンも再現可能なのですね。
余談ですが、この種の客車。ドア開けっ放しで走ってるのは割と普通でした。今の台湾は分かりませんが、自分が訪問した2007年ころは開けっ放し当たり前な(笑)。
嘗ての日本も旧客時代はそんなものでしたね。

軍事輸送シーン。機関車は先のCK50が未だできる前で、拙作の5500で合わせています。台湾では未だ軍用列車も多々健在な模様。流石に兵器や装備は近代化されてるでしょうが、こんなシーンも見られるかもしれませんね。
それにしても、オレンジ色のディーゼル機関車も欲しいかもです(笑)。


こちらは汎用の有蓋貨車です。敢えてか無国籍風です。つまりは何処の国の設定でも使えちゃう汎用性。木造車っぽい。有蓋車は意外と木造車が好まれるのですよね。積荷にダメージ与えないメリットがあるとか。
二軸車で全長16。ホイルベースはカーブでの走行抵抗小さくできる短めのもの。安心感! 床下はブレーキ装置が目を引く所です。
さて、特徴はドアの開閉に尽きましょう。

こんなシーンが再現できる由です。兵士による物質見込み。
それにしても、右手にチラリ見えるキロポスト。この表現はうますぎです。ジオラマ盛り上げ……。

スライドドア。気になる内部構造。シンプルながら確実なもの。
普通の有蓋車(ワム50000とか90000とか)に片開きで応用できちゃそうですね。車体平滑なのは条件になりますが。ドア部分は6x4のポチ付タイルにしちゃえば強度も狙えそうですし。
屋根にも誘導部分があります。よく考えられた構造ですね。

そしてお楽しみ。軍用列車!
フラットカー(長物車)との組み合わせ。
レトロミリの世界観と鉄道輸送はとてもとても、相性が良いのです。
今後も展開、楽しみにしておりますよ。