ミニジオラマ(昭和の駅)概ね完成。特定の駅や車両のモデルはないです。平面サイズ24x24。車両後ろ半分やホームはちょん切ってます。 pic.twitter.com/qXZMhXMX6w
— けん・たっきい (@legoworks) 2019年9月16日
けん・たっきい様は、私よりもレゴ歴が長い相当なベテランの方のお一人。それ故に、小規模なジオラマにこの濃さを持ってこられました。
24x24という寸法の引き締まり方!
いいですか? 現在の標準基礎板は32x32ですよ? それよりも狭い面積に作り込まれているのです。
ああ、大昔のレゴ基礎板が24x32であったこと思い出しました。
それでも当時の子供には「十分広かった」んですよね。
マンサード屋根の木造駅舎。
地域の代表として、小さいながらも格を感じさせる建物です。
屋根はプレートとタイルでがっちり構成。屋根縁の処理も大事です。鬼瓦?もいい表情ですよね。
密度いっぱいに立木と郵便ポスト。
そして「丹頂鶴」の電話ボックス。
引き締まったベースで有るがゆえの空間構成も、スキの無いものです。
ホーム側です。ミニマムな面積への作り込み。
駅自体は奥の方に広がってる……と仮定できましょうね。
また、手前方向には反対側ホームへの渡り通路があり、そこから広がりが想定できるのです。全体像を妄想すると、対抗式ホームのある交換駅、ホームは気動車3-4両程度分というかんじになるのでしょうか?
上手く、その情景を切り取った自然な感じがします。
ホーム屋根の柱、精細ですねぇ。木造感堪りません。
車両ですが、全長32-38ポッチ程度のものを切り取った感じでしょうか。
如何にもな「国鉄!」な気動車です。キハ58のように見えますが、外吊り扉にはキハ110系辺りの印象もあります。上手く、印象の良いとこ取りしておりましょう。ローカル線らしい記号は十分に備わっております。
軌間は(軌道は)通常のレゴレール使わず、ナローにして狭軌感を出しているのも注目です。静止的なジオラマでは、6幅車両に対してナローゲージ使って狭軌感の演出するのって十分使える表現ではないでしょうか。
この作品でも、通常のトレインレール・規格使ってたら、この国鉄感・狭軌感は出せなかったかも知れませんね。
さて。人形も居なければ、駅前の自動車もおりません。
(この両者はジオラマにおける、とても便利な小道具です)
しかし、それらを廃した24x24であってもここまで想像力を刺激するものができる!
大きく、参考になる作品でありましょう。