
5udon様の独自スケール。「6幅+プレート2枚」は理想的なスケールです。6幅とも8幅とも共存が効き、6幅の身軽さと、8幅のリアルさの良いとこ取りになっています。
なにより、今の通勤形車両を造るのに前面の「縁」が自然に表現できて、そのまま車体幅になるのはメリットなのですよね。
その作り方が分かる作品です。
なお試作要素もあるのか、先頭車1両のみの製作とのこと。
先方の記事「東武 60000系電車」
https://5udon.blogspot.com/2019/08/60000.html

シンプルな質感が伝わってきます。前面の微妙な傾斜を割愛した代わりに、前面上端の丸みが強調されています。これはすっきりしてて良い感じです。
一方で非常口の割愛がやや残念です。
ここに横組入れると窓が細くなってしまう問題。
一方で3x2と3x4のパネル組み合わせだと窓が大きすぎてしまう問題有るので、ここは難しい選択でありますが。
丸みの強いスカート形状は整ってますね。

側面。何時もの3ドア省略バージョンでは無く、ガチに4ドア車再現です。
全長48ポッチ。フルスケール車ですね。
ドアは微小な凹みあり。そのうえで、車体裾部分で凹みなしを実現しています。

車体構体?
この幅の組み方がよく分かります。ドアの逃し方も。

見る機会の少ない、車体裏面。
3+3で、真ん中にプレート2枚分です。ここで強度が確保できないので、上記の構体が必要になる由です。

屋根上。
5udon様作品では、屋根の関係か全体を7幅にしてしまったものや、また屋根だけ6幅にしてはみ出すプレート分は雨樋に見立てたものがありますが、この作品では車体と屋根を綺麗にツライチにするためか、屋根も凝った組み方です。
真ん中の2幅分がブロック横組であり、そこに側面ポッチブロック使うことで、屋根の隙間埋めのタイルを固定しているのですね。
この作品、今後の5udon様作品に如何様にフィードバックされてゆくか、気になるところでありますね。
実物ですが、野田線始まって初めての新車……? 本線系のお下がりしか来ない野田線でありましたから画期的なことでありました。それも6連18編成というまとまった数が導入されています。
ただ50000系以降の東武は「硬座車」になりやがりました。
言いたくないけど、8000系辺りに比べて大幅なサービスダウンの新車だったのですよね。野田線60000はそのあたり少しは改善されたのか、気がかりなところです。
同種の硬座車入れやがったJR東(E231系)や小田急(3000形II)では流石に後続車(E233系・4000形II)では改善してますけども……。