【関連記事】
嵯峨様の黒部峡谷鉄道の箱型電機とボギー客車の記事です
http://legotrain.seesaa.net/article/452522201.html
拙作の関西電力黒部EB1形と、2軸の客貨車の記事です。
http://legotrain.seesaa.net/article/452652161.html
黒部峡谷鉄道ED8形は1934年に製造された凸型の電気機関車。黒部峡谷鉄道……当時は関西電力黒部鉄道において初のB-Bボギー機関車でありました。
同型車がED8-11の4両。他に凸型機はED13・ED15・ED16・ED17が戦後に追加されています。箱型機のED18以降が増備されるまでは本線の主力でありました。
この凸電も、箱型に更新されたり廃車されたりで、現有機はED9・ED10・ED13(EDS13)の3両のみです。主に欅平での入換に使われています。数少ない現役現存の凸型電機として、いつまでも元気で居てほしいものですが……。
また、保存機がED8とED11です。

模型にすると大きく見える機関車ですが、実際は小さな特殊規格軽便の機関車です。ナローゲージ的な解釈であり、国鉄などの機関車が8-9幅くらいならスケールが揃うのですね。これはこれまでの黒部峡谷鉄道作品(嵯峨氏・関山作)と揃うスケールです。
尤も、黒部峡谷鉄道の車両は下界に降りてくることはまずありえません。宇奈月で富山地方鉄道の車両と顔合わせるか合わせないか……位ですね。
(8幅の地鉄電車、どなたか造ったら面白そうですが)
凸型故の機器搭載スペースですが、ここは9Vで解決! 嵯峨氏に長期貸与中の拙作EB形も9Vなので、問題はないのです。

斜めのボンネットは製作上の大きな問題だったようですが、両脇を階段状処理、真ん中をタイルで綺麗に斜めにしたことで違和感なくラインができています。ポッチが出ているのも実物のリベットのようで悪くありません。そしてボンネット前端の丸み!
オレンジ色のグリルは難しいので新濃灰で処理してるのも良いですね。
キャブのドア張り出しも実物のゴツさ、程よく反映しておりましょう。
デキのもとい出来のよい作品ですが、いくつかご意見をば。キャブ屋根は前後に1ポッチづつ張り出して庇表現有るとかっこよくなりそうです。
前照灯は4070に直付けではなく、下に白か灰色の丸プレート履かせて、ライトも丸プレートよりは丸タイルの方が良いかもしれません。
理想を申せば、台枠表現……オレンジのレールプレートが恐ろしく高価なので別表現講じる必要ありますが……とか、台車枠の自作でしょうか。長期課題でお願いしますです。

拙作のEB形と。
昔の黒部の並びです。1970年代位でしょうか。あの時代も憧れますよね。いまよりずっと野趣があったことでしょう。
この時代だと凸電機も前照灯はボンネットではなくて、キャブ前端の窓脇に1灯づつという姿でしたが。

工事列車牽いて。今も偶に見られる姿です。
右に見える現行のボギー客車との組み合わせも1980年代には偶にあったとか。模型の世界ではいろいろ組み合わせ楽しんでみたいものですね。

ryokuchakuma氏の、N700S系新幹線と並んで。
お披露目は7月7日。糸魚川ジオパルでの催しだったそうです。今後も富山・黒部関係の催事での活躍、期待したいです。