目的は、7月7日で完全に引退してしまう100系電車の、本当に最後の乗り納め撮り納めをしてくること。
ちょうど7月1日〜7月5日までの5日間は1日2便、一般乗車可能なさよなら運行が行われていたのです。最終日は混雑が予想されましたので、のんびりできそうな最後は7月4日。
前日に急遽予定計画立てて、4日訪問したのでした。
問題は、酷い雨。
100系の走った7月上旬はずっと雨だったそうですが。涙雨にしてはキツすぎます。
個人的には、雨の日の乗りや撮りも嫌いではありませんけども。
アメダスとにらめっこのお出かけになったのでした。
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いろいろ都合の良い電車は熱海発826。これは2100系の固定運用であり、そして伊豆方面のお出かけに一番都合の良い便なのです。
合わせると浦賀は早朝発。浦賀始発特急のクロスシート(600形)収まって。
横浜小田原と乗って。

東海道線も相模入れば空いてきます。貨物列車と並走。

熱海からは無事リゾート21「黒船電車」乗車。
今回の狙いは100系もありますが、期間限定連結の「ロイヤルボックス」に乗ることでもあります。昔は高嶺の花。今やお乗り得な車両!
かつての100系時代のグリーン格下げ車サハ180形の再来でもありますね(遥かに豪華ですが)。
サハ181、サハ183と2タイプ乗りましたが、100系時代の最後の最後……初代ロイヤルボックス格下げサハ1801に乗れなかったのは心残りですが。
ロイヤルボックスは熱海地点では満席ですが、伊豆高原すぎると乗車率はこんなものになります。雨の平日だからというのも有ると思いますが。

天井演出は伊東線内では行いませんが、伊豆急線内、伊豆高原から先は行ってるようです。バブル的な虚仮威しといえばそれまで。しかし、これを維持してるのって凄い。
嘗ては自動制御だったと聞きますが、今は手動で行ってるようです。乗務員さんご苦労さまです?

嘗てのカウンター。アテンダントが詰めてたのでしょうか?

4枚折戸のデッキには大理石装飾。

バブルの残り香? 荒井由実♪BGMに聴いてると、あっという間に下田へ。
平成初期のあの雰囲気が似合うのです。
今思えば、あんまり好きな時代じゃなかったですけど、でも良い時代ではあったのでしょうね。

そのちょっと手前、稲梓駅付近で100系を走らせてみました。ここの景色が好きなのです。
下田では偶然に、2月の貸し切り乗車でお世話になった延藤勝実さんに会いました。氏も「昨日思い立って」此処にいらしたとのこと。まさかの再会の偶然です。

ここで一緒に整理券→乗車券(午後乗車便)取り。すぐに撮影地に向けて動きます。
延藤さんは午前の便乗るとのことでした。自分はそれを撮るのです。
移動の脚はすぐの折返し。やはりロイヤルボックス乗車です。
きっぷは南伊豆フリー乗車券という魔法のきっぷ。前日までに発券必要なのが面倒ですが。

ロイヤルボックスは下田駅折返しでは、なぜか二人がけ席を海側向けたロングモードにしています。お客さんのってくると好きな向きに変えられてしまうわけですが。
なお、二人がけ席も45度固定可能です。意外と知られてない?
伊豆稲取で下車。30分位ひまつぶして狙ってた撮影地 志津摩に行くバスを待ちます。歩いて歩けないところではないですが。この雨ですし。また有り難いことに1時間に1本か2本はバスがあります。

志津摩バス停。
有名撮影地近くですね。で、此処は道の駅もありますので(海産物系お土産屋さん?)、まち心地は良いはずです。

先ずはやってきた電車。185系撮ります。
この天気ゆえ、まっとうな風景写真的列車写真は諦めですね。
で、一度左下の線路際まで降りましたよ……(道は悪くなかった)。
なんかいまいち。上まで戻りました。


肝心の列車はこんな感じ。
いいんですよ。自己満足で。
こんなのでも、撮ってなかったら激しく後悔してたでしょうから。

直後に都合よい時間にあったバスで次の撮影地に転戦です。
雨じゃなきゃ歩けるとこですが、歩きたくない天気でした。

素盞嗚神社。ここの鳥居を絡めて撮るのはやってみたかったのです。但しホントのワンチャンスなのでリスク高すぎ断念。
思い切って参道を降りきります。
そうすると、稲取の町と港が良い背景になります。
手前のケーブル類。キにしちゃいけません。
ここで、先の100系午前便が片瀬白田駅から折り返してくるのを待つのです。

程なくやってきました。
速度が結構あるので、タイミングが難しいのですね。
海をバックに。気取らず。

後追いのほうが寧ろメインです?
海と港と町をバックに。
霞んで見えるのは雨の日の「良さ」かもですね。

伊豆稲取駅に戻り。
この1961年の、開業当初からの山小屋風駅舎が好きです。

発車案内表示。車両写真も表示されています。乗るのは1336の下田行普通。
無論狙いは黒船電車で。

今日3度めのロイヤルボックスですよ(笑)。
3度目ともなれば敢えて二人がけ側に座り。欧州の1等車気分味わいます。

「撮り」が終わりましたので、一戦終わった開放感です。
優雅に、海をまったりと眺めます……。