4軸のD形機ながら4650kwの大出力を誇るもので、瑞西の技術力を示したものでありましょう。また、経済性に優れたD形中型機にして大出力という方向性はその後の欧州各国の電気車に影響与えているはずです。
外見は前面2枚窓に隅窓……は先のAe6/6形の流れをくみますが、隅窓が曲面ガラスになりよりスマートに。デビウ当時は濃緑だったものの、その後標準色が赤に。また、各種特殊塗装機も少なくありません。
Re420形に改番され、事故機以外に廃車もなく健在。ドイツやフランスでは往年の主力機が今様の標準機に置換えられてしまいましたが、瑞西は割と物持ちよいですよね。

k.martworks様に寄るLDDですが、埋もれるには惜しいので記事にします。
先ずは、現在の標準仕様です(キャブの空調付けたタイプみたいですね)。
同氏は8幅でも大きめスケールですが、造形の方向性としては6幅・7幅派も参考にすべきものでありましょう。
妥協なき造形。
前面窓はブラックアウト処理ですが、好みによってはクリア化もできそうです。
「おでこ」の部分が美しいですね。
側面は完全横組み。強度面がやや気がかりではあります。大きな側窓は2x3窓の横組です。側面屋根肩部分のグリル処理も良しです。
見逃せないのがスカート部分。カーブスロープで端を綺麗に造形しています。

嘗てのTEE色。1969-1993年の間にのべ7両が存在したものです。
角型灯火との組み合わせはあったのかどうか不明ですが……。このカラーは原型の丸ライトのほうが似合いそうです。

EW IV形客車「スイスエクスプレス」用に塗装変更されたもの。
振り子式のEW IV形客車が1970年代に試用されたものでしたが、量産されずに終わってしまいました。しかし、この塗装機は今も少数が残っているとか(なので角ライトでも正解だとか)。
要は汎用機としてどんな列車牽いても「あり」ってことになりますね。

Re460形に揃えた? 最新塗装。赤と黒の渋いものに大きな瑞西国鉄マーク。
作者はこれが一番のお気に入り……とのこと。
マーク部分の作りが窓に掛かっているので、此処の作りが非常に精密です。


列車合わせて。パノラマ1等車を連ねたユーロシティ。


VSOEを牽いて。HIRO氏とはまた別口の8幅ワゴンリ製造計画!
Re4/4IIの時代と現役のワゴンリの時代はギリギリかぶっていますから、この編成も違和感がないですね。
いつか、実現を願っております。

さて、最後に検討中バージョンも参考にあげておきます。
車体高が1ブロック分(すなわち2.5プレート)高かった。
これも最初見たときに「凄い! 美しい」とか思ったのですが、やはり車高下げ改良(上のバージョン)で正解でしょうね。先に改良後見ると、馬面感に違和感ですから。超絶クオリティの作品にも、「過程」は有るということですね。

この地点ですでに4色展開考えられてたそうです。
最後に蛇足。
Re4/4II、自分も6幅でコンパクトに作ってみたい題材ではあります。その前に瑞西の近代電機はRe460とか、Ae6/6って宿題が残っておりますけども。