この距離の一挙開業は戦後の私鉄では稀な事例でしょう(ちなみに伊豆急行線でも46km)。
尤も、純粋な私鉄路線ではなくて「三セク鉄道」のカテゴリで見るとこの規模の新規開業線は別段珍しくありませんが。
開業から14年、順調に利用者が増えているそうです。運賃の高騰化を抑えたスキームも評価出来るところでしょうか。
但し、利用者増への対応が(一部しかなかった)セミクロス車の全ロング化という稚拙なものであるのは大凡評価し難いですが。今後増結は考えているようですが……。
車両はTX1000系(直流専用)とTX2000系(交直両用)。常磐線で言うところの「快速」と「中電」の役割分担ですね。故にTX2000系はセミクロス車もあったのですが……。
両者のスタイルは同じですが、帯の色や形で区別されています。
立体的な流線形スタイルは14年前といえ、全く古く見えない個性的なもの。レゴ的な再現難度はかなり高いものでありましょうが……。

まずはTX1000系より。

難度の高い前頭部を完璧な表現で。「面」の部分を2x2タイルで表現です。
上部のガラス部分、微妙な角度つけも凄いのですが、センターピラーを隙間にせずに長さ3のバーを入れてしまってるのですね。
その間はやはり絶妙な位置で固定されたポチスロです。
丸型の灯火類は若干の角度つけて固定。
そして、流動感ある形状のスカートに繋がり、卵型?ともいえるフォルムを形つくる。
側面とのつなぎも最大限に隙間を埋めています。
レゴによる電車前頭部の「究極的表現」の一つと言って過言では無いでしょう。
言うまでもなく、超豆茸様のベストと言えます。
内部……どうなってるの!?

例によってフル編成。6両編成です。
側面はやや平凡……? 流石に6幅では車体絞り込み表現は大仰でしょうね。側窓はもう少し大きな印象ありますので2x2パネル順組のほうが良いかもしれませんが、それだとセンターピラーが生じてしまうので印象変わるかもしれません。

それでも。かっこいい。
この写真だと前面ガラス部分の作りが分かります。上下逆転させて隙間をグリルスロープで埋める。センターピラーを内部から固定です。

活躍シーン。高架橋が似合います。

実物の撮影では邪魔っけな防音壁ですが、模型鉄道の世界では世界をリアルに見せてくれるものです。
TX1000系の動画です。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆


もう一つ、TX2000系も。一次増備車からは前面に赤ラインが入ります。
ポチスロ部分を赤ラインにすることでより引き締まった表情に!

TX2000系も完成。開業後利用者増に応じて追加された一次増備車がプロトタイプ。前面に赤帯入ります。
側面窓下の赤帯はTX2000系の特徴です。

どちらがお好み? TX1000系のストイックさも惹かれるところですね。
赤アクセントのTX2000系も捨てがたく。

ともに揃って大活躍。
なお、実物の話ですがTX1000系は初期製造車のみで増備がなく、増備はTX2000系中心で進んでいます。

TX2000系もフル編成、6連。

パンタ周り。交直両用車といっても最近のは屋根上も大人しいですね。
それでも碍子に凄みが。

高架上を行き交う。都市的景観が似合います。

トンネルを飛び出して。秋葉原周辺に限らず地下区間も多いのが今の都市鉄道でありますね。
究極的情景のモデル、一つのマイルストーンになっておりましょう。