
モデルはJR貨物の450番代だそうです。JR発足後の最終増備機ですね。久々の増備に当時驚かされたものです。今思えば、新世代機の開発が間に合うまでの「つなぎ」ではあったのでしょう。以後30年経て、その使命は果たされたように思います。
それでも、EF81でも最後まで残るのはこの辺りでしょうか。
(EF66の100番代も引退しておりますし)
外見は基本番台に対して細部の修正のみでしたが、それでもスッキリした姿はJRの貨物標準色に似合っておりました。
なお、なし様は同世代の機関車……ED79 50番代をかなり前に作られておりましたね。
この世代がガチな国鉄機や、或いはインバータ制御以降の新世代機よりお好き? 過度期の存在、やや時代遅れの存在の持つ魅力は理解できるものです。

さて、なし様の新作です。
第一印象は、すっきり感。これが実物の印象と重なります。
ホワイトのボディにメタリックのナンバーが良いアクセントです。
前面造形は奇を衒っておりません。スクエアに解釈していますけども、これがJR貨物色に似合ってるのですね(逆に言えば、ピンクや赤や銀や濃緑だと、別の造形になりうるということです)。
ステップや庇による立体的な味付けが好ましい。大きく表情を支配する標識灯(尾灯)の位置もこだわりです。

圧巻は側ルーバーの表現でありましょう。ラージスケールならでは! です。
ジャンパプレートの斜め付けは、k.martworks氏が下見板表現に使っておりましたが、機関車のルーバーに使えますとは。流石に6幅には応用できませんが(6幅なら別のごまかしが出来ますので)、8幅ならではの精密感にも寄与しています。車体とルーバーの色が揃うのは嬉しいものです。
足回りのこだわりはいつものなし様ですね。
通常部品とテクニック系の融合で台車枠。ブレーキロッドが凄い。
ただ、此処まで造っても強度的な不安が少ないのがなし様作品のまた凄いところです。

碍子はシルバー。この解釈もありですね。
配線は旧濃灰。屋上機器は平滑仕上げです。

PF受光部が露出しているのもまた安心感……でありましょう。

スイッチの隠し方。
電池boxは単3仕様ですから、電池消費には強いようです。他ライト用?の単4電池boxも搭載。

圧巻の、トレインモータx3です。
トレインモータx2は事実上の最強機とか言われておりましたけども、3Mは別次元でありましょう。中間台車への動力伝達は気になるところではありますが。
なお、標準カーブとポイントは通過可能とのこと。
純正カーブは通過できて当然!
— なし (@hikari3451) 2019年6月3日
ただしモーター3個積みのヤンチャな車両だから、4速からカーブでの挙動が怪しくなってくる… pic.twitter.com/aNPq8VKCEy
証拠動画です……!

台車下部アップ。
台車間の機器もこのスケールでは省略できません。

関連してコンテナ車各種。
コンテナ・コンテナ車ともに7幅で作られているようです。
大変な重量になるはずですが、そこをパワーで乗り切る。そしてトレインモータですから、高速貨物列車としてのスピードにも期待できましょう。
8幅スケールの客貨車も揃いつつありますから、イベントなどで相互に入れ替えて遊ぶのも楽しそうでありますね。