http://legotrain.seesaa.net/article/465259633.html
電車区での展示は、実は今回がはじめてです。
これが実に楽しい! 反応も他のイベントよりも濃厚です。主催の方は鉄道のガチにプロフェッショナルであり、お客様だって地元の電車好きの家族連れがメインですから。況してやレゴの電車を観るのが初めてという方も多いわけです(この辺は恒例の「JAM」/「池袋」との差異でもあります)。意義深いものでありました。
そして、我々もまた楽しませていただいたのでした。
無論課題はあります。
やはり特定題材縛りになってしまうため、多くの方の協力を求める割に、題材の自由度が下がってしまうこと。これは申し訳なく思うことです。急遽伊豆急作ってきたFBI氏という「偉業」もあったりしましたけれども(笑)。
その意味で、今回は山の上の1線を別テーマ許容にしたのは正解でありました。
運が良かったのは天候です。
幸いにも晴天。そして「風が弱かった」。
実は設営日が強風で、何度か用品が吹き飛ばされたんですよ……! 固定できるものは極力固定にして、「山」は高さ抑えて「丘」に。これは貴重なノウハウが得られた由と。

展示規模は3600mm x 1800mm。3線敷いて余裕あります。これ以上になると散漫化しますし、これ以下は狭っ苦しい。絶妙なバランス。
ポールと鎖を用意して頂けたので運営もしやすかったです。
また、こんな機会があればと思います。
なによりも来場された皆様、ありがとうございました。
伊豆急行株式会社さんにも感謝申し上げます。
そして、協力してくださった各氏にも。

FBI氏の2100系R3編成キンメ電車(新作!)と、アイン様の185系でスタート。
裏手にある踏切より。

伊豆高原駅構内を見下ろす。厳密な再現では無いですけども、1960-70年代の雰囲気を意識した駅舎や構内配線です。配線はもっと複雑ではありますね(増結車の引き上げ線があったりしますから)。
ホームは鱒寿司氏に協力頂きました。

駅の裏手です。構内踏切連絡。
伊豆急の沿線は椰子系の植樹が多いです。あの時代なりの南国ムードの作り方であったのでしょうね。その再現の為にtamotsu氏から借り出しを受けました。ありがとうございます!
……輸送も設置もしやすいので、自前で作りたいですね!

駅舎の裏手。穴あきコンクリブロック?などこちらの方が絵になる? 「高原の駅」という趣のある、如何にも1960年代な駅舎でありました。
……とか書きつつ、あまり現物の記憶は無いのですが(1986年頃、家族旅行で伊豆高原は訪れて居るのですけども。格下げのサハ180に乗ったことだけは覚えてますし、裏手の道からサハ191とか撮ったことも)。
一方で現駅舎(やまもプラザ)は壮麗さにびっくりした記憶があります。1995年で完成間もない頃でありましたね。

急遽製作……とは思えぬクオリティのキンメ電車。
前頭部は隙間のない表現で、窓枠の表現があります。
再現難度を上げる塗装ですが、グラデ部分をブライトピンクで割り切ったのは大正解でしょう。キンメパターンはパールゴールド1x1のプレートの側面です。

キンメ電車。海側連続窓は窓枠表現。

アイン様185系と。この作品も偉大ですね。2x6x2のキャノピーで済まされてしまう185系・117系のフロントガラスをきちんと分割。角度つけは画期的でした。
側面は「斜めライン」です。そういや更新後のブロックパターンの方が既に過去のものになってしまった由。湘南色や国鉄特急色も似合ってましたがやはり昔話に。

伊豆高原駅構内に並びます。熱海行普通と、伊豆急下田行特急。
伊豆急線は休日だと普通と特急の比率が概ね1:1くらいの感じでしょうか?

構内待機の車両もまた見せ場になります。
伊豆高原の電車区にここまで乗入車が並ぶことは無いそうですが。ただし185系が入庫することは今もあるそうで。ここにハワイアンブルーの8000系乃至100系がたくさん並んでるとリアルなのでありましょう。

「踊り子」同士の交換も珍しい光景ではありません。
なお、背景は「自然の景色」です。これがボケると気持ち良い!
251系はMugen氏作品で、不可能に挑戦された偉大な作品です。インテリアも備わる。

山上線の模様も。
鱒寿司氏の8620。蒸機は好評ですよね、何処でも。

この南国感!
台湾にも8620がいた事思い出したり。
台湾から樺太迄で広範に活躍した機関車でありましたね。
余談ですが、伊豆急行線では蒸機の入線実績は一切無いそうです。1961年の開業時から電化で、勾配などはパワーに余裕のある電車と電機が前提ですから。電機ですが社車のED25と、EF58・EF65の入線実績がありました。251系登場前は週末ごとに14系の臨時踊り子がやってきてたのです。

椰子のおかげで、背景のホテルもどことなく伊豆の何処かに見えませんか(笑)。間違っても関西の何処かではなくて(笑)。
使い勝手は良いのですよ。
なお伊豆半島は高さ規定が昔から厳しく、高さの有るホテルとか意外と少ないのですけども(え?)

拙作の100系(クモハ100・クロハ155・サシ191・クモハ110。スコールカー組込のベタな?4連)も出番。まずは山上線を走らせます。川奈あたりのリゾート地らしい雰囲気で。

2100系でも、R4「黒船電車」の登板です。251系との共演もまた日常です。

「華」も! この日は「お座敷プラレール号」として本物も乗り入れていたのでしたよ。「華」「宴」はそれなりに伊豆急線入線はあるようです。

「華」はMugen氏作品。ダークパープルが鮮烈ですね。前部の丸みもエレガント。

山裾をゆく。

丘の上の100系と。

Mugen氏作品同士で。

この二者は、1990年代のJR東日本の「傑作」同士でもあります。
そろそろ引退も見えてきました。惜しまれることですが。

黒船電車。最初はR2編成改造したものでしたが、R2の廃車に伴い今のはR4編成の二代目です。「真っ黒」のリゾート21もすっかり定着してきた感がありますね。レゴ的には作りやすい色であります(えー?)

こんな踏切渡ることころも様になるのです。

庫内には183系が入場中。


100系。やはり伊豆急といえば100系でありましょう!
拙作の設定年代は1970年ころです。引退時も編成のバリエーションなどで魅力は増しており、最後まで華やかな形式でありました。
機会あれば、もう1編成誂えてみたいと思っています。幸いにもハワイアンブルー……ダークアズールとライトアクアの入手は平易ですし。

100系と183系(189系)。
183系はアイン氏作品です。現役末期のイメージだそうで、窓の拡大されたリニューアル車の国鉄塗装。意外と似合っておりましたね。

つまり「懐かしのあまぎ号」でありましょうか。特急「あまぎ」は1977年に183系化され、1981年に急行「伊豆」と統合の上「踊り子」となって今に至ります。
なお、183系の「踊り子」も1985年までは運行が続いておりました。

さらっと本物。251系!
実物が通る度に歓声が上がります。
ところで未だに乗車の機会無いまま。小田原→新宿の通勤ライナー狙ってるのですが、なかなか都合よく18きっぷが1枚余らない(笑)。
良い電車ですから、なんとか残って欲しいものです。新しい観光列車はラグジュアリー化しすぎており、スーパービュー踊り子の需要はとても拾いきれない気がするのですが。

100系と、185系。
185系は1980年の導入当初は急行「伊豆」で、その斬新な姿は当時なりに評価されたものでした。153系との併結もあったそうで。何時か再現したいものです。

黒船電車とキンメ電車。
解像度の違いは気にするな? 実は先にFBI氏のキンメ電車のLDDが先に上がっており、それを参考に黒船電車を作ろうとしたら……オーバークオリティでとても作れない! 脳内イレースの上でゼロから再解釈で黒船電車に至る……です。
まぁ、並べてギリギリ違和感は無いですよね?

工場内で顔揃える。ライトケースの解釈だけは揃えています。なお、R3はセンターピラーあり、R4はセンターピラー無しです。実物も。なので自分がR1-R3編成を手がけるならセンターピラー表現を考えねばなりますまい。

「踊り子」並び。
近い将来に激変予想されるわけで、この交換とかは今のうちに撮っておきたいもの。
尤も185系は大垣行夜行でさんざ乗ってるので乗り納めは考えてませんけども(笑)。2011年迄あった東京→伊東行の普通電車も懐かしく。

「踊り子」と「あまぎ」
ちらりと見える80系は元祖湘南準急でもあり、遠いご先祖でもあります。
ああぁ時間あれば157系を造りたいものです。佳人薄命の、偉大なるミッシングリンクですから。技術面ではもう作れない題材では無いのですよね。日光に伊豆に東海道に……。
<続 「2」で完結予定>