
せっかくの好製品でありながら流通限定のがっかりだった75955 ホグワーツ特急(四代目)。でも、昨年の秋口にはよくセール対象になってて入手できた方も多いでしょう。
関山は2セット買ってまだ空けてないダメっぷりですが……。
このセット、英国形のデザインよりは寧ろ寸詰まりのドイツ系のイメージがありまして。黒にしたら化けるんじゃないかとか言われてましたが、実施例です。


既に極限設計の蒸機作品を造ってるジョージ・レモン様ですので、軽い気晴らし的な、 いや、実験的作品でもありましょうか?
自分も開けたら動力化と「日本形化」は考えると思います。
全体に、色を黒に揃えた以外大きくては加えてないようです。
でも、案外、素体の良さが判るじゃありませんか。
画像の初出時に予想はしてましたが、

国鉄8850形(ドイツ ベルリーナ製 1911年導入で1950年最終廃車)を思わせる姿になりました。前方に突き出た煙室で、煙突もかなり前よりです。そして全体に小柄で寸づまりな印象。良く言えば引き締まった良さがあります。
英国機だともうちょっと伸びやかな印象になりますからね。
いや、既存製品の色変えという情報なければ、8850良いですねぇ。日本形テンホイラーの魅力は……なんて話になったと思うのですよ。
日本形のテンホイラー(2C車軸配置)は8700・8800・8850の3形式が知られますが、8700及び8800は私鉄払い下げで1960年代まで生き延びましたから、案外「馴染み深い」存在だったりします。
(8700 雄別 や 8850 奈井江 で検索されたし!)

さて。先に8850とか記しましたけどこのアングルから見ると更に小型感? でも小さく見えるのは日本形に見立てるなら悪いことではありません。
明治の末から大正初期に輸入もしくは輸入機のコピーで造られた機関車という雰囲気で、小型ならば最初から私鉄向け……なんて想像ができてしまいますから。

前言撤回。小さく見せているのはテンダがえらくちんちくりんだからですね。
テンダドライブによる動力化も考慮すれば、テンダの全長2ポッチ伸ばしてあげればかなり悠然とした姿になりそうな?
あと、足回りを赤にして本場ドイツの汽車に見せるのも面白そうです。赤い車輪は純正品だと入手難しいかも知れませんが。
なんであれ、元セットが想像以上に素性の良いモデルです。
トレイン系は全然だめなレゴ社も此処まで製品を造るポテンシャルはあるんですよね。
正しく、生かしてほしいと思う次第です。