1933年製のモワ51形で全長10mほどの可愛いものです。こんな車が1982年の貨物営業廃止までは貨物列車牽いて活躍していたのです。
そして、冬期にはラッセル車キ100(国鉄払い下げ。制御器付きで実際にはクキかクヤ)を付けて除雪用に。なお、除雪車繋がない方には路面区間の除雪用に大きなスノウプラウを付けていたものです。
この車、鉄道模型の世界では人気者であり、鉄コレなどになっておりますね。
またキ116と一緒に旧 月潟駅で静態保存されています。新潟交通は廃止前に訪問してますが、庫内に居たモワ51には逢えてません。何時か見に行きたいものです。

ジョージレモン様の作品。
先ず、小さく可愛い! そして力強い印象も。
造り方としてはこの種の旧型車のスタンダードなもの。窓まわり横組みです。ウインドシルヘッダーの割愛はありますけど、ツートンカラーだと気にならないのですよね。
小さいながらに密度感が濃いのは、ドアの凹みと、標識灯の張り出しの表現ゆえでしょうか。
新潟交通鉄道線の緑色はレゴ的には通常緑か濃緑か迷う色ではありますが、或る程度使われて褪色した感じが通常緑、塗りたてが濃緑という感じで有りましょうか? この作品は濃緑で成功されてる感じです。

スノウプラウの有る側です。パーツそのものの利用ではありますが、全体の雰囲気的に気になりません。使えるものは使うべし……でありましょう。

可愛さが伝わるのはサイドビュウかもしれません。僅か18ポッチの全長は二軸車並です。ここは実物の印象を伝えるのですね。
シンメトリーな安心感も。模型ファンに愛されてきた美形電動貨車の所以です。
動力は流石に割愛。もし片方の台車を軸距の大きなトレインモーターしてしまったら大きく印象は変わってしまうことでしょう……。
もし動力化を考えるのであれば、1+B+1方式でしょうか。正確なボギー車でなくなるというトレードオフですが、軸距の印象とかシンメトリーは保てますので難しいところです。
尤も、ユーレイ方式が落としどころかも?
PUか9Vで自走できるワム90000かワラ1等造っておけば汎用にも使えましょう。
……はたまた、除雪車キ100をユーレイにしちゃうのも有りかも知れません。小型蒸機の排雪列車であったり、あるいは弘南電鉄(本線及び大鰐線)の小型古典電機の推す排雪列車って可能性も生まれますから。