8幅のフルスケール。Nゲージに対するHOゲージ。Oゲージに対する1番ゲージ的な重みのある世界。
その究極の方向で捉えると、おなじみのJR東日本の特急形をこんな造形にします。

JR東日本 E259系。おなじみの二代目「成田エクスプレス」。
運転台は丸みを持ったキャノピーでスマートな造形。
貫通路カバーはロゴを省略抜きでの表現です。「NEX」と。ここはプレート10枚分の幅で。
絞り込み造形もスムーズで美しい。アクセント持たせた灯火(前照灯)も良いのですね。あと、きゅっと絞られたスカート廻り。近年の新パーツによる表現力の恩恵……いや新パーツの使いこなしもまた技術なのです。
側面は、車体断面形状の表現が全くの省略なし。
JRE特急車の台枠の上から膨らみの形状、実物通りです。
屋根への丸みも美しく。

こちらはJR東日本 E353系。
中央本線特急の主力となりつつあります。
実は複雑な造形のあの前頭部。il様解釈だと……。あの、実物よりもカッコよくないですか!?
絞り込みはテクニックパネル。ベストチョイス!
紫のラインはウエッジと1/4丸プレートです。
膨らみもたせた貫通扉カバーは意外な解釈ですが、而してボリューミーにもエレガントにも、そしてスマートに見せるのですから。ここから運転台へのラインが綺麗です。
運転台のそのものはカーキャノピーと車屋根の安心感? 見慣れた部品の安心感ですね。レゴの面白さであります。

真正面より。
心地よい、押し出し感。
スカート廻りも凝ってるのはもちろんですが、此処にも紫のライン入り!

運転台後部。
信号炎管?やJRアンテナなど、ラインを乱す部分もリアルティとして再現されています。でも電車らしさってそういうところに宿ったりするのですよね。
紫の部分がポチスロで、これがブラケット支持であるのが分かります。実制作ではパーツ数で大変かもしれませんが、然し美しいものになることでしょう。

サイドビュウ。
完璧なフォルム。台車の大きさなども。
側窓廻りのヘキサゴンパターンも再現。3幅分ですね。微小な隙間は気になりません。
なお、このサイズだと車側灯の表現も必要になってくるのですね。
さて。
個人的にはレゴトレインは6幅ショート(32長)派です。しかし、こうした「究極」から得られるものは沢山あります。
細かい技や表現、なんとか移入できないか、つい考えてしまうのです。
どのスケール、どの作品でも学べるところ、倣えるところはあるのですよね。