新京阪鉄道200形 2連。
コッペルCタンク 貝島炭鉱
瑞西国鉄 Be6/8形 クロコダイル
江ノ島鎌倉観光 300形301F+500形502F。2連x2。
ペースダウンしてるようで、月に1両以上はなにか造ってるのですね、一応は。

12月に造ったのは乗車機会に合わせてでっち上げた?14系700代「サロンカーなにわ」と、それ合わせの牽引機 EF81トワ釜です。
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さて。
嘗て関西には中央観光・中央交通という似たような名前でライバル同士の貸切バス事業者があり、車両の豪華さで競い合っておりました。
中央観光は2001年倒産。中央交通は今は日の丸自動車傘下になり、今は昔の話なのですが、華麗な内装のサロンバスは多くのバスファンの記憶に残るもの。
無論、今の高速路線車の方がシートなど快適・デラックスになっているのですが、然しあの時代の華やかさとは別のものでした。況してや貸切車は価格競争の中でデラックスな仕様のものは他の会社も含め、殆ど消えてしまいましたね。
(関東でも、国際自動車が上品な内外装のサロンバスを多々所有しておりましたね)
そんなサロンバス全盛期の1983年に改造された「サロンカーなにわ」は、中央観光あたりの華やかな、今思えば少々キッチュな傾向もあったあの雰囲気を帯びた鉄道車両ともいえます。大阪鉄道管理局としては、東の「サロンエクスプレス東京」への対抗意識もあったでしょうが、身近なところでサロンバスを多々意識してたに違いありません。
それから幾星霜。JR西日本のジョイフルトレイン(1983年当時は無かった言葉ですが……)も多々引退していく中で、最古参の「サロンカーなにわ」が健在なのは不思議な感じがします。況してや、お手本のサロンバスが完全に過去のものになってしまってますのに。
「サロンカーなにわ」。改造から35年も経っておりますので内装は2度のリニューアルを経ています。今回乗車の機会経て、古いのに快適なのに驚きました。無論、今様の観光列車的な丁寧なものではなく、国鉄時代に限られた予算で、そして昭和なセンスで造られたキッチュではあります。
でも、昭和レトロなんて言葉で誤魔化さなくても通じる良さ味があったのでした。何より、高額観光列車が跳梁跋扈する中だと、グリーン車の扱いというのが程よい庶民感覚でもあるのですよね。この列車生まれた時代、良き時代であったのだろうと。
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前置きがえらく長引きましたが。

今回制作は牽引機+客車4両です。
実物では客車は7両なので省略編成です。無論、14系なので縮めて使うのに制約は無いはずですが。
まぁ、それらしく見える最小編成かと。カラーリングはデビウ当時の濃緑に金ではなく、2001年のリニューアル後の濃緑+黄色にしています。リニュ後のほうが派手さが抑えられ、上品になりましたよね。
14系として。
2x3のパネル使って元 特急客車として他の特急形と整合性をもたせています。
自分の好みもありますが、幕板は広めに(14系座席車の印象です)。
一応、ノーマルの14系も同じフォーマットで再現できるように考えては居ます

スロフ14 704。
スハフ14のトイレ側を台枠以外解体して展望デッキを構築した展望客車。同じ手法はこの種の客車では多々見られましたね。
展望側の構成は躊躇せずに台枠を張り出し。ガラス窓の外にある柵は1本に割切。ヒンジとして大窓を支持させています。
大窓は2x3窓。横組なども検討しましたが一番スッキリするやり方に。角度もつけやすく、内部もクリアになるので将来的にインテリアつけるときも有利でしょう。
標識灯(尾灯)は、タレポッチ使用です。
テールマークはelvseの適当なものを。

オロ14 706〜
中間車。オハ14の片方のデッキを埋めたのが外見上の変化です。
(無論、内装はものすごく手が加わってます)
全車に共通しますが上下の寸法取りはあっさり決まりました。プレートを多用せずに済むようにしてコスト、重量で有利にしています。
如何にも古典的な飾りラインはひし形のタイル張りで代用してしまいました。省略してしまうのも手だったかもしれませんが。

スロフ14 703。
定員外の展望車。車内はカウンターバーとソファのサロン。「サロンカーなにわ」の一番華やかな車でありましょう。
カウンターバーの裏側が窓埋め部分です。
カウンターバー部分は流しなどもあり、ビュフェとして営業することも出来たのでしょうか。昔は日本食堂の係員が乗務してたという話もありますし、「サロンエクスプレス東京」ではそうした営業もありました。
今は完全なフリースペースです。団体貸切ならバーテンごっこ、バリスタごっことか出来るかもしれませんね。

牽引機はEF81のトワイライトエクスプレス塗装。いわゆる「トワ釜」を。
「サロンカーなにわ」には専用塗色機※は無かったのですが、然し、後日登場のトワ釜がベストマッチでありましたね。EF65もトワ釜が加わり、トワイライトエクスプレス無き今としては、サロンカーなにわ専用塗装機になってる感が。
※凄くどうでもいい余談ですが、この種の専用塗色機(色カマ)って絶対にジオン軍モビルスーツの影響ですよね? マ・クベ専用ギャンみたいなの。
で、EF65ではなくてEF81選んだのは、単にEF65 1000代があまり好きではないことと、EF81に関しては少し前に隼・yamatai氏の7幅作品があり(これはカシオペア専用機)、その援用として6幅を造れると踏んだからです。
EF81ならではの太いセンターピラーは1ポッチ分のブロックに。
前面の後退角は思い切って、割愛。
そのかわりに手すりやステップなどの突出部を強調しています。
ただ、標識灯の位置は内側に寄せたの失敗だったかも? 前面の黄色帯を完全に諦めるか、はたまた標識灯が1プレート分上に寄るのを良しとすれば改善はできるのですが。どうしたものやらと。
連結器+スノウプラウはレゴ標準のものを。連結器はΦ1丸タイル貼って肉増ししてます。
側面は、極めて素直に順組です。凝って失敗するよりはシンプルを優先。
まぁこの側面なら、他形状へのアレンジもしやすいでしょうか。300番台とか星ガマとか95号機とか。
平板になるのを防ぐため、手すりなどは強調気味に。
動力系は2-B-2方式です。中間台車が動力台車ゆえ、そこに車内搭載のPowered UP機器の重量が全て係るようにして牽引力を確保しています。尤も、9Vならもっと単純な仕掛けに出来るのですが。この牽引力確保システムは上手く機能しました。空転もほぼ無く、客車4両程度なら余裕で運用できたのです。

「宴」の中での走行シーンです。
スカートが台車マウントなのは機関車としての性能考えると致し方なしです。

実物との、並び撮影は「なにわ」でも叶いました。
並べて違和感……ありませんよね?
撮影時協力してくださった皆様、ありがとうございました。