brickshelfより
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=575988
6000系電車(旧6000系)は1961年から1970年まで導入されたもの。相鉄ではモハ63以来久々の20m車4扉となり、以後このフォーマットが定着します。
ただし、旧6000系では中間車基準で前後非対称の窓割が関東では特異でした。これは先頭車で運転台を除いた分で前後対照とするもので、近鉄・南海で一時期まで多かったタイプですよね。新6000系では一般的な割付になっていますが。
丸みは付いてるものの切妻に近い前面。小さな側窓。戸袋窓なし。
実用本位の通勤型なのですが、台車はエアサス奢るのが相鉄の流儀です。
直角カルダン駆動は先の5000系に次ぐもの。そして台車外のブレーキディスクは6000系が最初のものになりました。
余談ですが、外部ブレーキディスクの台車としては東急車輛のパイオニアIIIが有名ですが、乗り心地などで難のあったあの台車は相鉄は採用していません。
1971-1974年製の新6000系も加えて活躍してきましたが1992-1997年に全車退役。
6001と6021の2両が保存されています。

クハ6500形。海老名向きの先頭車。
全長34ポッチに4ドアの割付です。
側窓は「旧トレイン窓」(772p01)ですね。1974-1980年の古い部品ですが、相鉄6000系の時代に合ってる部品でしょう。丸みのついたサッシ感あります。
ドアは凹み表現なしで沓摺のみの表現ですが、しかしてドア部分を2x2パネル使うことで側面に対して存在感をもたせることに成功しています。ただ乗務員ドアの沓摺表現が無いのはちょっと残念ですが。
時代考証は1970年代なかばの塗色変更後。1979年からの冷房化後を反映した姿です。薄緑ベースの相鉄も、今見ると懐かしいもの。裾のオレンジに屋根の濃緑と不思議な配色でしたが、しかし、相鉄のイメージでもありました。
尤もこの塗装の時代は7000系などの銀色の電車が増えまくっていった時代でもありましたが。

前面です。
貫通型の平凡な顔でしたが、而してレゴでは平凡な顔こそが難しい。6000系らしいです。灯火(標識灯)は角型でしたが、ここは割切致し方ないですね。ヘッドライトブロックの裏を使う手はありましょうが。
助士席側の半分を埋めてた方向幕も再現されています。
ヘッドライトはもう1プレート高いほうが雰囲気出るかもしれませんが如何でしょうか。幌枠の表現は好みも割れますので、あえて割愛されたのかも……?
なお、隣の700形もそうですがジャンパ栓などの表現は台車枠端梁で行っているようです。

モハ6100形。中間電動車です。
旧6000系の特徴である窓配置、余すことなき再現ですね。妻柱は割愛なのですが、窓枠表現で代用になっています。違和感がありません。
台車は特徴のブレーキディスク。大きなエアサス。
灰色の足回りは自作台車になるがゆえのもの。私鉄感盛り上げてます。

旧6000系に1両だけ存在した1967年製のアルミカー試作車、モハ6000形6021号。横浜寄り先頭車。
モデル化に当たってはこの特殊な車は外せないでしょう!
側面は……なんとも言えない無愛想さ(それが良い!)。
対して前面は貫通扉部分の赤塗が鮮烈です。この赤塗屋根際迄及ぶものでしたので、ヘッドライト上も赤にしたらより印象が近くなると思うのですが……。
この車も助士席側の方向幕窓埋めが目立ち、その表現が嬉しいですね。

全車共通ですが台車アップ。
実物は普通の外側台枠の台車なのですが、レゴ的にはインサイドフレームへのアレンジは致し方ないところでしょう。そして。この台車でないと(10000系以前の)相鉄にはみえません。
動力車の設定は今の所ないようです。PFもしくはPUならなんとかなりそうな気がするのですが……。

6021を先頭にして。
6021号は特殊な試作車であったにもかかわらず、末期まで頑張ってましたね。確か急行組の10連に組まれており、横浜に向かって走っていく姿が記憶に残ります……。台車をくるくる廻しながら……。


モヤ700形と。
6021号は先述のとおり保存されていますので、事業用車との並びも見られることでしょう。
前回も触れましたが、相鉄はこれから大きく変わっていく鉄道です。
しかし、ラインナップの個性もしばらくは残りそうです。題材としての面白さは言うまでもありません。
車体幅広げた新6000系。レゴ的には7幅で作るのありかもですよ?
5000系の原型。湘南顔のボディマウントは魅力的でした。佳人薄命でしたが。
現役では9000系のスマートさ。ネイビーブルーもまた似合う!
もちろん、ネイビーブルーの新車群も表情豊かでありますね。それが東横線や東海道線に乗り入れてくる数年後。
地味ではない、面白い題材であり続けるのでしょう。