C50では特殊な動力を試されていましたが、今度は無難な?ものにされたとか。でも自作動力でエンジンドライブなのは なし様のコダワリですね。
9600形は……読者諸兄にはおなじみでしょう。
大正時代の名貨物用機関車であり、活躍は1975年の蒸機終焉まで続いたどころか、国鉄最後の現役蒸気機関車(1976年)もまた9600形であったのでした。
レゴでの作品も多いです。近年ではbikkubo氏とFBI氏の作品がありますね。

なし様作品は、C50同様。入換用の警戒色機関車です。1970年代前半の蒸機末期に見られたもので、C50よりは9600でより多く見られたものだったようです。むろん、ごく一部のカマの話ですが。ゼブラ模様造形はC50の時より進化してるような?
チューブを丸めて煙室扉の縁にして、ゼブラ模様の縁を目立たなくしています。

サイドビュウ。
動輪基準でスケールを見ると、8幅でもやや大きめですね。いや、何時ものなし様のスケールでもありますが。もし8620を考えられるならBBB-XLが似合いそうです。
上手く寸詰まりというか胴長短足というか、でも何故か魅力的な9600のフォルムを再現しておりましょう。
缶胴をまたぐ梯子にチェーンパーツ使ってるのが面白い。ただ、固定方法がないそうです。他スケールでも使えそうで良い表現なので、なんとか固定方法問題は解決してほしいですね。

リアビュウ。
テンダは先のC50の転用だそうですが、やはり力技ゼブラが効いています。
足回りとか、はしごの表現も良い感じです。
9600だと入換や小運転で逆機も絵になるんですよね。

真正面から。あくまで個人的好みですが、エンドビームを6-7幅にしたら、缶の太さが強調されてより9600らしく見えるかも……? と思いました。
スノウプロウの表現が重厚でいいですね。ここは如何にもな北のカマです。

動力系。Mモータx2を搭載してます。
センターに置いた電池がウエイトに。理想的な重量配分になりそうですね。

車体艤装。
後部モータの上に受光ユニットがユニークな配置です。この2階建て配置は意外と6−7幅作品でも応用できるかも知れません。


ここから関山撮影。
同じくなし様の転車台上にて。最高に絵になる情景です。

この角度が堪りません。
デフレクタのポチ出しで、程よい重量感が加わっておりましょうか。
ポッチは隠せばいいってもんじゃないんですよね。

活躍中。
mieshin氏の町並みや陸橋をバックにゆく姿。


力走中。
ロッドが最近流行りの?bikkubo式簡易表現ではなく、スライドバー可動なので精密感がある動きになっています。無論、ここは適材適所でありましょう。bikkubo式は関山も助けられ、多くの蒸機制作の光明ですから。
9600は実物も個体差が大きいですし、良い意味で解釈やスケールにも個性が出てきます。まだまだ可能性は残されている題材でありましょうね。Sキャブが優雅ですし、また私鉄機も面白いですし。