
JAMの1日目に参加されたMcmug様の作品です
前回記事こちら。2015年ですね
「McMug様の京成1600形「開運」号。1950年代のロマンスカーは上品に。 」
http://legotrain.seesaa.net/article/415689218.html
実物解説再掲しましょう。
流石にこの電車は馴染みのない方も多いと思いますので実物解説。
1953年に「成田山への参拝客向け」に導入された京成では二代目の有料特急専用車。1編成のみ。予備車には先代の1500形が使われたようです。
前面は湘南型の2枚窓。側面は1段窓。ノーシル・ノーヘッダーの車体は当時は最新で珍しいもの。
私鉄初のリクライニングシートを採用。また京阪にも1年先行してテレビ(無論、白黒)も設置。
当時の小田急や東武に近鉄よりも豪華な特急車でした。
但し、未だ新性能車以前の車。足回りは吊り掛け駆動でしたが。
1957年には中間車増備して3連化。
但し、1967年には早くも引退してしまった余りに幸薄の電車。わずか14年の命。通勤車化格下げされたことになっていますが車体は活用されなかったのもはや別の電車。
また「開運」号は通勤車の3ドアセミクロス版車両(3150/3200形)という、格落ちした状態に。
京成の特急車が蘇えるのは1974年の初代AE車を待たねばなりません(成田空港開業までは輸送力を持て余しつつも成田山へのお客を運んだのでした)。
前回記事では未だ2両の暫定完成だったのですが、今回の出展では無事3両編成化されています。

3連になると立派さが増しますよね。そのうえ、ヘッドマークまで。
また、屋根上にはベンチレータが追加され、完成度が上がっております。

両端にパンタの、実に整った編成です。
強いてご意見を申せば。
特徴的な点対称なドア配置でしたので、ドア部分を沓摺のみでも表現してほしいかなということ。また、屋根側面はポチスロ化してほしいかな……ということでしょうか。新茶のポチスロは1幅のも、2幅のも比較的廉価ですから。

一方で、前面に関してはこのままでもいい感じですよね。
後退角は割愛で傾斜のみなのですが、充分に湘南顔の美しさが伝わってきますから。

急カーブの高架を往く姿が何故か様になります。
そういえば。同じ時代の京浜急行には同じく湘南顔アレンジの500形や700形(初代。後の600形II)が居りましたね。未だ都営浅草線ができる前の時代ですから相互に顔合わせは無かったのですけど(地下に入れるかどうかは別問題です)。
然し、模型的には50年代のロマンスカー同士。特に幸薄な1600形と京急500形は並べて上げたい誘惑に駆られます。都営1号線(奇しくも都電1号線を辿り地下化したかの如き路線)が戦前か戦後直ぐに出来ていたらという妄想なのでした(笑)。


ここに「開運」号がいることを妄想なのですよ。
案外 京急車のほうが「開運」号 成田行で、京成車がハイキング特急「ラ・メール」号 浦賀行だったりして?
未だに有料特急同士の相互乗り入れが叶わぬ京成と京急ですが、然しクロスシートの直通だけはかろうじて存在してますね。今度、600形IIIか白1000形の固定クロス座ってそのへんの妄想を膨らませてみましょうか(笑)。