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まず、この当時の姿です。
動輪はBBBラージ(純正大動輪と同サイズ)。
車輪は先輪のうち1軸を自由可動にして、後ろ側は固定。
動輪は第二動輪のみフランジあり。第二先輪と第二動輪で足回りを誘導する造り。
全長はほぼレール3本分。
基本、変わってないですね。
大きなリメイクが2010年ころで、動輪をBBB-XLに換装。全長も1ポッチだけ伸びています。
それから8年間、走り続けてきました。
蒸機にしてはトラブルの少ない手のかからない娘でもありました。
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然し、昨今の蒸機モデルのクオリティアップは目覚ましいものです。
4.5v時代からの伝統である? 45度スロープ使った缶胴が明らかに古臭くみえてきます。カーブスロープやポチスロ、何らかの円筒パーツを使うのが当たり前になってますし、製品までその流れと。
その中で造ったのがC52(2017年)でしたし、4110も今年に入って更新改造です。何れも缶胴にはΦ4の丸ブロックを使用です。ちょうどよい寸法なのですね。
で、国鉄近代蒸機にしては線の細い印象であるC55も、同じ方法で「更新修繕」できると踏んだのでした。

蒸機は丸くなきゃ、です。

缶銅とその周辺のディテールを少し弄りました。
Φ4丸ブロック化。そのままだと痩せて見えますからハンドレールなどディテールを「盛る」。加熱管もリアルに作り直し。
ドーム部分は他に方法もないので元のままですけども、ハンドレールからのディテールで裾部分の繋がりを誤魔化してます。
キャブ屋根もカーブスロープ化しました。
デフレクタは旧作時代から標準と門デフ両対応でしたが、事実上門デフ常用でした。ただし、今度は使う舞台が北の大地ですので、標準デフ常用前提です。無論、門デフにも戻せますよ。

サイドビュウ。32ポッチ全長の客車に合わせたミニマムなものです。
足回りは殆どいじっていません。
国鉄蒸機として何処までリアルなのかわかりませんけど、棒台枠の機関車ならばこうしてサイドビュウが抜けて見えるのはテンダドライブのメリットではあります。先輪周りだって軽快になりますし。

エンジン部をアップで。
軽快さは、C55やC57のキモでありましょう。重量感よりは軽快さです。その意味ではディテールは「引き算」も考えねばなりますまい(ディテールが比較的あっさりな言い訳ですが)

バックビュウ。テンダには昔の船用の(或いは12Vトレイン用の)錘を2個入れてます。

非公式側。
余談ですが流線型の予定はないです(笑)。潰しが効きません。戦前世界観じゃないと使えないですから。
一方で、「流改」の方は気になってたりしますよ。まぁキャブ周り一時換装すれば良いのですが。
蛇足ついで。
C55とC57、外見上の違いは動輪くらいのものです。個人的にはレゴの蒸機モデルは当面はスポーク動輪で妥協したほうが良いと思ってますので、このモデルはそのままC57にも見立てられます……。最近はリアルなモデルも増えてきたのでこの手も苦しいでしょうか。

真正面より。
煙室扉は元と同じ部品です。Φ3のテクニックディスク。
前面ナンバープレートは割愛する流儀ですね個人的には。

足回り。今回変更はないですけど念の為。
2C1(パシフィック)の足回りはこれが関山的標準ですね。シリンダを車体固定に出来ると、メインロッドとサイドロッドがクロスする機構を再現できるのですよ。簡易メインロッドは昨今の流行りで、関山もC52には採用しておりますけども。
テンダは9Vのママですが、何れPF対応に改装した方が運用しやすくなるのかも知れません。

どのアングルから観ても、気に入ってます。
C57への見立ても含めれば活躍できる場面は広い機関車。これは実物も同じであり、適度なミドルサイズ機C57は最後まで残ったのでした。寝台特急から貨物列車までのオールラウンド!
そして、動態保存機として活用しやすいのは皆様もご存知でしょう。
この拙作も、今様の高ディテール機に混ざって、まだまだ活躍させていただきますよ。