JBFが始まってからも毎年参加され、その都度作品(新作)をご披露されております。

今年は、成田エクスプレス。E259系です。
8幅の大型作品。そして大型作品が故の作り込み!です。

写真ではやや乱れておりますけど、運転台のキャノピが一体部品ではなくて、部品組み合わせによる精細なものです。この題材として画期的でありましょう。
車体断面、垂直な台枠の上に膨らみがある、あの世代のJR東日本の優等車特有の形状を再現しておりますね。一瞬、色差表現? かと思わせてガチなスロープ組。そして台枠部分は表面に1幅タイルを出した組み方になっています。
そのおかげで、8幅とは思えぬスマートさ! 引き締まった印象なのです。
圧巻は、前頭部と側面の「NEX」ロゴ表現でありましょう。
とりわけ、前頭部は鮮烈です。
E259系の美しさ、密度感を感じさせてくれるのです。

毎年のことですが、インテリアの作り込みも。
先ずは運転台。

グリーン車客室と荷物棚・そして荷物置き場。

1両を眺める。

走行の可否は聞きそびれてしまいましたが、おそらく走行に問題は無さそうですね。
トレイン展示以外でのトレイン作品として、注目の高い作品でした。
さて、マイクロスケール作品も。


東海道新幹線 N700系。
3幅に新幹線を落とし込む。小さな窓はテクニック穴の見立て。これは巧い。
グリーン車の窓配置とか、屋根上のパンタカバーなどの作り込みも堪りません。
そして、ホームドアまで再現された展示用ホーム。
象徴化に成功された作品です。

東京モノレール2000系と、JR東日本E235系。
4幅の中にぎっちり、詰め込む。妥協なきミニモデルです。

こちらは環状線の新型323系。
形状もカラーリングも4幅向けではありませんが。しかしこの密度感。
そして、EF65形も。ただ、電気機関車はまた別の造形があっても良いかも知れません。

右端の赤いのは?

キハ40系改造の観光列車「花嫁のれん」ですね。
複雑な文様のカラーリングの車で、皆が不可能と思っていた題材です。
モザイクと貼り付けの併用により、不可能を可能に。
6-8幅での制作の参考になるかも知れませんね。
それにしても、赤と黒のベースカラーがシックなので、模様が映えること。

花嫁のれんと山手線など。このスケールもまた興味深いものです。
来年のご参加も、楽しみにしております。