そんな訳はありません! 不本意ながら。
701系電車は未だに好きになれない鉄道車両です。
電車であることとそれに依るスピードアップや合理化は肯定するのですが……。然し、地方線区にオールロングシートの通勤形を持ってきたという思想だけは断じて許せません。
これに類例する車両はすべて嫌いです。大嫌いです。
公共交通の魅力を毀損する自滅行為。消極経営……。
これ以上語ると長くなるので止めましょう。
ただ、JR東日本に関しては後継車種(E721系)や直流区間の地方向け新型電車(E129系)ではセミクロスシートに戻りました。
701系の思想の誤りに気がついたのは、前向きに評価したいのです。
そんな長い前置きは兎も角。
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実は、701系のスタイルそのものは好みです。
(これで2ドアセミクロスシートだったら「大好きな電車」になってたでしょうよ!)
1992年という時代でも良い意味でクラシックな雰囲気。適度な合理性。奇をてらってはいないので馴染みやすいスタイル。
ルビー様は以前、田沢湖線仕様(標準軌ですね!)の701系を制作されてましたが、今回は最もポピュラーな秋田地区仕様です。
http://legotrain.seesaa.net/article/431186925.html

制作過程から追っていきましょう。
車体幅は前回同様の6幅+2プレートです。
帯色は独特の紫を表現。ダークピンクは希少色ですがベストマッチ。
注目すべきは、帯に重なる標識灯の表現です。ハーフペグを、ポチスロの隙間にはめ込むような造り。これはお見事としか!
屋根カーブは試しに?カーブスロープ2x1に差し替えたようですが。

進展。屋根カーブは元の表現に戻っていますが、こっちのほうが良いですね。額縁顔の電車では無理の価値があります。
側面もほぼまとまる。帯部分はタイルの表面処理です。
側窓は2x2パネルと1x2ブロック順組なのは良いのですが、帯との境目は0.5プレート分。パネルか何か使ってますね。
側ドアは凹みあり。ドア脇の突起はドア開閉ボタンです。細かい!
あとパネルといえばアンチクライマーの表現。車体裾を引き締めます!

屋根端の表現。上手くというか微妙に挟み込んでいます。
あと、「6幅+プレート2枚」の屋根そのものですが、1x2グリルブロックを非固定で並べるという大胆な方法です。輸送には要注意でしょうか。
そこまで大胆に考えずとも、グリルブロック横組の屋根表現は広まっても良いかも知れませんね(6幅ならそんなにめんどくさくないです)。

前面には 桟板も付きました。
密連やスカート周りも引き締まった姿です。

完成です。
屋上機器も床下機器も、とても精密精細。
電車モデルの一つの究極でしょうか。
ほぼ7幅。フルスケールです。

屋根上が前回作よりもずっとパワーアップ。
クーラー周りや、パンタ廻りの造形に注目です

屋根アップ。

パンタ廻りアップ。横組からポッチが生えて順組に繋がる辺りがトリッキーですね。
この辺りは、交流電気車の見せ場でありましょう。

踏切通過。
側面の造りと、床下機器が分かります。

無人駅にて。
701系の想定は短距離の通勤通学電車なのでしょう。
それを遠距離に投入してしまったのがトンデモなのですが。
無論、作品に罪はありません。

最後に。ジオラマベース。といいたくなる線路です。
交流区間の架線柱。
また、路盤と細めの枕木も作り込まれています。
架線柱は1x1x5の柱状部品を使いこなし。
そして一番上のメカ脚部品の饋電線?がいい味を出しています。
レールの固定ピンは捨てちゃ駄目ですね。
きちんとディテール部品になっておりますから!