
四代目の正直? レゴのホグワーツ急行が話題になってます。City以外のトレインも久々ですし。(ファーストインプレッションこちら)
その、ホグワーツ急行の機関車はGWRのホール級。

別の英国産有名コンテンツだと「ヘンリー」よりちょっと小さなサイズの、中型テンホイラーですね。
テンホイラーは車軸配置2C(4-6-0)。
日本では少数派に終わりましたが、世界的には採用例は多いです(特に英仏)。
レゴ的にはボギー先輪でかつ従輪なしなので、走行させやすい車軸配置でもあります(1軸の先輪や従輪、調整に苦労された方も多いことでしょう!)。
このセット入手して英国面を楽しむのは当然に有り得る話です。
何らかの動力化。
全長を2−3ポチ伸ばしてみる。
缶銅をより丸やかに。
ロッドをメインロッド+サイドロッドに。
無論、色変えも楽しそうです。
あとはマークI客車の量産でしょうかね。
トレイン窓使わないマークIはお手本作ってみたいと思ってます。
さて。
身近な?日本形への展開も考えてみましょう。
日本でテンホイラーは少数派とか記しましたが、著名形式が8700(英)・8800(独)・8850(独)の3つ。何れも大正時代に輸入と、そのコピー生産が行われたもので合計60両に及んでいます。
活躍は概ね戦前で終わっておりますが、8700形と8850形は1960年代まで北海道の炭鉱地帯で現役を続けておりました。

8700形8722号。雄別鉄道。
1960年代まで2両が活躍し、今も1両が保存されています。
英国製のコピー機で、アーチ窓持ったキャブが特徴的でした。
現在の保存されている姿は、1920年代に空気制動化された状態です。
末期はこれに前照灯やデフレクタが加わり、一見「8620?」な形状になってましたがそれもそれで良いものでした。

こちらは8850形。三井鉱山奈井江専用鉄道。
(写真はムサシノモデルの16番模型)
ドイツ製のコピーで、1966年ころまで2両が活躍。残念ながら保存機はありません。ただし、8700もそうですが当時多くのファンが訪問しているので記録は沢山あります(画像検索すると……)
ボイラ中心高が高いので大きく見えて堂々とした姿です。
また、動輪が後ろに寄っており、メインロッドが第一動輪に掛かっているのが特徴でした(通常は第二動輪です)。
ここらの形態的特徴を抑えたららしくみえることでしょうねぇ。
戦後まで残った日本のテンホイラーたちの仕事は炭鉱の運炭列車より寧ろ、主に旅客輸送でした(あるいは線内の小貨物。はたまた混合)。
ゆえに、妖しげな木造客車や、道内メーカーでっち上げの鋼体化客車を数両ぶら下げて走ってた。こんな列車、如何なものでしょうか?
(……って、関山が作りたいんですがこの種のお題は)
無論、石炭を運ぶ主役は9600等であり、それを国鉄の連絡で待ち受けるのはD51などです。1960年代なら気動車も国鉄では主力になっていました。それも我々の記憶の中に未だ残るキハ22やキハ56、キハ82などが。
まぁ。
普通に考えたら5年ぶり復活の大動輪パーツ使って8620やC50、C58あたりのメジャー機種を狙うのが王道ではありましょう(笑)。
部品が潤沢に入手できれば、蒸機制作熱は更に盛り上がってくると思うのです。