それに合わせての作品のようです。宇部線は北九州から関門海峡を越えたすぐのところですね。以前はJR九州から宇部線方向に直通する普通列車さえあったほど。つまり、半地元です。

wikipediaより。
最後の旧型国電の営業車だったクモハ42形。
1933年製造で関西地区に配属。今でいうところの221系的ポジションで、緩行(普通か快速)にも急行(新快速)にも入ってたようです。
トップナンバーの001は、その後横須賀線→伊東線と転属して、1957年に宇部線にやってくる。
宇部線では1981年に105系投入。旧型国電の殆どを淘汰しました。
しかし、本山支線の運用に単行運転できるクモハ42だけが残された。そのあと2000年まで活躍続けます。
今は001番が下関に残されています。幸いにも状態良好なようです。
(吹田のモハ52001とともに、京都鉄道博物館行にならないのは不思議ではありますが)

ジョージレモン様の作品です。
1990年ころまでのワンマン化される前の姿というか、未だ仲間たちが沢山いた1981年以前の姿でしょうか。前面に警戒色の入った宇部線固有の姿です。
前面は横組メインで旧型国電の顔を作り出しています。
貫通扉1ブロック。その左右に6プレートずつを足す作り方ですね。良い意味で、細面の美形?です。
側面は更に独創的です。
シルヘッダーはタイル張りで誇張表現。古風な雰囲気がよく伝わってきます。そして2つドアの間にぎっちりならんだ窓はまさにクモハ42の印象そのまま! 全体の雰囲気が良いので1段窓になっているのも気になりません。
1段窓? よく見ると、パネルの中に中桟が見えるじゃありませんか! 窓まわりは横桟とピラーを巧みにポッチ間にプレート立てる手法で、H形に構築してる模様です。その外側にパネル。なるほど!
屋根は45度スロープで、旧型電車には似合う表現。
ライトはなんと点灯。純正のLEDです。
床下機器も、旧型国電らしいパーツが並び、良き印象把握でしょう。

貫通幌側の顔です。こちらのほうが嘗ての関西時代を彷彿させるものでした。
前面の横組み構造が生かされておりますね。
また、この面にはテールライト点灯も仕込まれているとか!
宇部線の黄色警戒色は当時はあまり好感持たれて無かったようですが、警戒色なしの姿が末期の10余年続いたのを見慣れてますから、今の目で見ると「鮮やかで、これはこれでかっこよい!」と思えてしまうのです。

相棒の? クハ55。
3ドアロングシートの平凡なトレーラで何処にでも居た車でしたが、形状の個体差が大きな車でもありました。
ノーシルシルヘッダーで平妻で宇部線配属。なにやら番号特定もできちゃいそうですね。
側面はクモハとは別構造で、完全な6幅分横組です。ドアの凹みが嬉しい。
それにしても、両運で2ドアクロスシートのクモハが、増結のクハぶら下げて走る編成って心地よいものですよね。

クハ55の製作中の1枚。
クモハ42もこのアングルが素敵です。
個性的な旧型国電。さらなる展開が来るか?
はたまた、別題材で新展開されてくるか。楽しみですね。
さて。
北九州レゴミーティングので活躍シーンはまた別記事に致しましょう。