今度の制作はD51リメイク。JR西日本の動態保存機で近年復帰したばかりの200号機モデルです。

ほぼ7幅です。
自作動力でエンジンドライブ。動輪はBBB-large(レゴ社公式と同じサイズ)。
まず。全体のサイズ感・バランス感が素晴らしい。
大きすぎず、機能と動輪径を考えるとほぼミニマムな全長。日本形というか国鉄形蒸機ゆえの「引き締まった」感じが濃厚に伝わってきます。
全長が締まっているがゆえ、7幅フルスケールに合わせればスケールどおりの全長となり、また6幅レゴスケール(ショートスケール)の客車に合わせても程よいバランスになることでしょう。
メインロッド動作はbikkubo式の簡易動作ですが、第二動輪上のモーションプレートが目を引きます。蒸機をちょっと精細に見せる。効果的なディテールですよね。
サイドロッドはプレート+タイル。強度面がやや不安ですが……?
缶胴太さもこだわったそうです。D51として太すぎず細すぎず。ベストな寸法でしょう。

顔部分。自作の「やまぐち」ヘッドマークが嬉しいですね。
クリップを巧く使ったフロントの台枠部分が巧く。その先端は上下逆転でポチスロ使ったエンドビームに巧く繋げています。ここの表現は国鉄蒸機造る際汎用的に使えそうですよね。
顔全体の印象ですが、エース君特有のΦ2の給水温め機が程よく、戯画的強調になっておりましょう。D51では、たしかに目立つ部分ですから。そしてナンバープレートと上手くバランスが取れているのです。
薄いデフレクタも印象的ですね。

この角度から見ると、給水温め機やデフレクタのバランスの良さが伝わってきます。
缶胴は3幅ベースに2プレート分づつを左右に足したような? すなわち4幅+1.5プレート分の直径になっています。程よい丸みも感じられます。

バックビュウ。エンジンドライブ VS テンダドライブは未だに結論の出てこないレゴトレイン界隈の「きのこたけのこ戦争」(レゴトレインにかぎらず、Nゲージでも未だテンダドライブのメーカーはありますよね)。
このD51のテンダを観ると、エンジンドライブのメリットを強烈に感じさせられます。
テンダの車輪配置・台車の印象は意外と大事であって、ここにトレインモータを入れると「無粋」なものになってしまうことを「テンダドライブ派」の関山にして痛感をさせられるのですよ……。「やられた!」って感じなのです。
石炭積んでいるのも嬉しいですね。つい省略しがちですけども……。
ポチスロは石炭らしい表情が出せるのです。

テンダを別角度から。D51の後期型など1940年代の国鉄蒸機で見られる「舟形テンダ」の表現になっています。台枠部の1プレート削るだけでも随分「らしく」見えるものですよね。
もちろん、カブスロなどで更にこだわってみても面白いかも?
ともあれ、舟形テンダできると、D52やC59などへの展開も見えてきましょう?

キャブが締まったサイズなのもD51らしいです。
またキャブ下から第四動輪に掛けての、ウエッジプレート使った火室表現も嬉しいところ。その前にちらっとPF-Mモータが見えますね。

裏面アップ。先台車は関山式?で可動範囲を大きく取っています。従輪はシンプルに1関節。やはり足回りはミニマムサイズです。
動力伝達はロッドに頼り切らず。内部ギアも併用です。
(故にロッドへの強度的負荷が減り、プレートロッドが成立しましょう)

動力系の分解状態です。左が機関車前部ですね。
ライム色の1x4プレートの上に、右上に見えるモータの1x4ビームが固着されます。

組み立て状態。Mモーターの取付はかなり強度面配慮があります。
ギア比はMモータに対して若干増速しており、高速性能優先のセッティングになっています。自作動力機はトルク優先の傾向がありますが、速度優先も興味深いですね。走行動画を個人的にいただきましたが、心地よい速さになっていました。
(Mモータで1:1ややや遅い印象です。かと言ってトレインモータは速すぎですが)

キャブ内はインテリア有!

よりわかりやすく。缶胴の作りもわかります。ポチスロやカブスロが入手しやすい今、蒸機の缶胴も色んな可能性が試せましょう。

前回作のC57 1との並びです。線の細いC57。中庸なD51。なかなか好ましい対比ですよね。

D51 200とC57 1のJR西日本の動態保存機重連。
山口線で時折見られそうな組み合わせです。
この2形式はJR東日本でも動態保存機です。そもそも1960年代以前の蒸機全盛期はもちろん、1970年代の蒸機末期でも日本中どこでも見られた形式でした。
つまり、時代や列車を選ばない組み合わせです。今後の活躍が実に楽しみでありますね。