第3回名古屋火曜レゴオフ その1 AP様のジオラマ関係
http://legotrain.seesaa.net/article/457108410.html
第3回名古屋火曜レゴオフ その2 mugen様の新幹線!
http://legotrain.seesaa.net/article/457108968.html
名古屋火曜レゴオフは、作品だけではなく偶然のように貴重なコレクションが持ち込まれます。
今回はpiroshi様が1950-60年代のHOミニカー及びカタログ類を持ってきてくださりました。

HOミニカーはABS製。古くなったABS特有の独特の質感があります。
スケールは1/87。タイヤはダイキャスト。
車種は終始欧州車のみで、まだアメリカ進出などは意識される前です。

メルセデスのグリルなど塗装も丁寧です。
カルマンギアの造形がいいですねぇ。

金属製のミニカー・ミニチュアカーというよりは鉄道模型のアクセサリの延長だったのかもしれません。この辺の文脈は分かりにくいですけども。

木製玩具まで! デンマーク国鉄仕様のタンク式蒸気機関車ですよ。
木製玩具時代は結構機関車や気動車のモデルをレゴ社はリリースしてたようです。1/87ミニカーの文脈でHO鉄道模型に……。なんて妄想もしちゃいますが、そうなると後日のレゴトレインは無かったでしょう。

ちらりと見えるガレージは、当時の日本では80円相当だったらしい。
200円ガレージ付きと、120円ガレージなしが設定されてた模様。
ガレージ、旧ミニフィグ(1975-1977)とくらべても小さいですよねぇ。可愛い。

二次元的造形の樹木と、ベース固定の出来ない初期タイプの標識。



トラック系も充実です。
リアスカートのある消防車や、丸みを帯びた冷蔵トレーラーは今のパーツで作って観たくなる造形と雰囲気です。

撮影場所を、きた様の駅前に移して。
スケールや時代は全く違うのに!
レゴのDNAは此処まで強烈とは。違和感仕事しろ……ですね。50年を超えたモデルの出会い。素晴らしい調和を見せているではありませんか。名シーンですよ!

時を越えて、愛される!
違和感が少ないのは、現在のレゴ建築の高解像度と、ミニカーゆえの高解像度が偶然にも合致してるがゆえ?
個人的にはHOミニカー以後の世代ですので(1970年代レゴランドネイティヴです自分は思い入れというよりは新鮮味で接することの出来るカテゴリですね。
ただ、自分はコレクターというよりはビルダー故に「造形のヒント」という感じであり、物欲は刺激されませんけども(笑)。だからこそ、大事にされるコレクターさんのところにあって欲しいと思うのです。
あとはカタログ、印刷物です。

1965年ころの日本語カタログの断片。でも貴重な資料。
町づくりセット 11000円。今で考えると50000円位か? 相当な高額商品でしょう。
まぁ、今も余裕で50000円位の商品ありますけど(苦笑) 810-2について。
https://www.bricklink.com/v2/catalog/catalogitem.page?S=810-2
1961-66年。766ピース。自動車に樹木やバイクに自転車の大量に含まれた夢のようなセットです。

1960年代ですが既に「現在では、建築家が自分で書いた設計図にしたがってレゴで試作してみたりするなど、その応用範囲はひろく、また大人の方の趣味としても大変に人気があります。」という記述があるのが印象的ですね。
尤も当時のレゴ社はModulexという別規格の建築模型用ブロックも展開しておりました。

別のカタログ。少し時代が下るようです。

ミニカーと、単独パーツ中心です。
旗のセットには二種類があり#492には日本の国旗も含まれてた! 英国および欧州以外向けと、欧州向けを分けてたと思われますがさて。

当時のセットもの。
タイヤパーツが登場した頃ですね。

汽車のセットは、レゴトレイン前夜とも言えるでしょうか。まだレールがなくゴムタイヤです。1966年になるまで鉄道システムは待たねばなりません。
旧タイプの窓のバリエーションが楽しい。

更に別の印刷物です。

組み立てアイディアが楽しい。右上のインテリアセットは後世のホームメーカーを想起させるじゃありませんか!
<続>