実用化はブッパータールと上野と藤沢と千葉にしかない、むしろ本流から外れた乗り物ですけど……。でもその不遇さも含めてロマンなのです。
また新しいアイディアが生まれました。

https://www.flickr.com/photos/149607664@N06/38813623154/in/photostream/
(リンク先で動画見られます)
LegoMonorailFan99様の懸垂式モノレール。ツイッターでの@grenouille62778氏に教えて頂きました。
システムの特徴は3幅逆組軌道。
3幅の軌道はセンターで上方から吊り下げられています。要は凸型。
その凸型の両側部分をタイヤが走る形です。
この形状のモノレールは実用交通としては存在しないはずです。しかし。
サフェージュ式(湘南や千葉)の、軌道と台車の位置関係を逆にしたものと考えることは出来ましょう。レゴでのガチなサフェージュ式の試みはあるものの、膨大な資材量が問題になります(まぁ、これは実物の欠点とも被りますが)。
然し、LegoMonorailFan99様のこの方式なら。現実的な資材量で「逆サフェージュ式」を実現できています。
少なくとも、片持ち式のヴッパータール式(ランゲン式)/上野式などで代用するよりはリアルじゃないでしょうか?
インフラ部はテクニックアームで強度を確保しています。
カーブの曲げ方はちょっと分かりませんが。4.5vレールでも芯に入れてるのかしら?
直線部のトラス橋も目を引くものです。見栄えがしますね!

車両は架空のものです。前面は大きな窓ですが、側面が小さな窓なのはちょっとレトロな感じがしましょうね。6幅で、3車体の連接車です。
中間車体に動力が入るセオリー通り。

車輪及び動力伝達部は左右に完全セパレートです。



PF-Lモータを用い、左右に分割して動力伝達。二軸駆動同様のトラクションを得られるかもしれません。プーリーはレールに対する振れ止めになってる?
構造上、ボギー車への展開は難しいかもしれませんね。
リアルな湘南モノレールや千葉都市モノレールを考えると、中型の車体にボギー車を考えたくなりますが、このままでは難しい?
ただ。三車体連接と言っても中間車体はかなり短く貫通幌程度の見た目で作っています。中間車体を貫通幌に見立てる手はあるかもしれませんね。

前後車体の車輪はタイヤではなく、ベベルギアを代用しているようです。ゴムタイヤでは何か不都合があるのかしら?


強度への配慮があります。
付随車はもう少し、この辺は緩く出来るかも……?
畏れずに申せば、海外のこの種の研究は、日本形の再現モデルの直接の参考になりにくい……のは事実かもしれません。
でも、この第1段階のテストモデルがあってこそ、リアルな鉄道模型的展開は産まれえます。
可能性は、追求されるべきでありましょう!