385形電車は2018年3月より就役予定のAbellio ScotRailの最新近郊型電車。
製造は各種特急形に次いで、あのHitachi製です。多くは現地製造となりますが、一部は笠戸工場で製造されたとか。70ユニットがスコットランド地区に投入される模様。
https://en.wikipedia.org/wiki/British_Rail_Class_385

特徴は、大胆なスタイル。丸みの大きな車体断面はイギリスの伝統ですが、組み合わせられる前頭部は貫通型ながら実に大胆なもの。貫通路。特に幌付きは電車の形状を保守的にしてしまうものですが、その制約を逆手にとった形状はなかなかに刺激的。
素直に申せば、カッコイイのです。
色彩は事業者によってまちまちでしょうが、でも今度の投入分は往年のBR(英国国鉄)を想起させる渋い配色ですね。最近の英国鉄道各社は渋めの1色塗りに回帰してて好ましい傾向と思うのです。
で、大胆であるがゆえ。レゴでの制作は難しそうなのですが。

レゴ作品としても大胆に、仕上げられてきました。
あらゆる部分が常識はずれです。
6幅なのに、車体断面の絞込が行われています。2x2カーブスロープを使いこなす。屋根はつるつるの丸い仕上げ。而して空調機などのでディテールも実に丁寧。
台車は今時の、軽量軽快な印象のもの。
横組の側窓は美しく。
そして、前面!

真正面より。
前面窓の前後を独自に傾ける。傾けた内側にヘッドライトを1/4タイルで表現。そしてその後ろは1x4のカーブスロープで仕上げる。
この発想、ちょっと出てくるものではありません。
そして、最高に決まっているじゃありませんか!

このアングルから見ても格好いいですね。
スカートも幅狭で締まった形状です。クールな美人さんですね。
実物だと鮮烈な印象の貫通幌ももちろん、作品の良き印象につながっています。
惜しいのはヘッドライトに用いている1/4円パーツにまだクリア系が少ないことでしょうか。でもこの辺の解決は時間の問題でもあるでしょうね。

側面より。ダークブルーに赤帯が美しい。
全長は34ポッチ。英国も鉄道車両の全長は日本と大差ありませんから、このバランスは心地よいものですね。自然な雰囲気です。

連結部。ホロは脱着式。
やはり絞った車体断面はいいものですね。
外国型だとどうしても優等列車中心の流れになってしまう中で、近郊型作品は貴重です。また2ドアクロスシートの近郊型……とか考えますと、日本の何処かに居ても可笑しくないと妄想もできてしまうのですね。
活躍が、楽しみなのです。
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それから。


68形ディーゼル機関車もほぼ別の作品としてリニューアル。
(前回作品こちら→)
車体幅を7幅から6幅に。全長や全高も落として、全体に引き締まった姿になりました。しかし、ディテールや、これまた大胆な前面の作りは全く犠牲になっていない。より良く圧縮改良された作品なのです。
ラージスケールを否定するわけではありませんけども、6幅本来のバランスの良さが顕れては居ないでしょうか。
その上で、scotrailのモザイクまで再現です。

6幅における、究極的作品の一つ……と言っても過言ではないでしょう。
レゴトレインの英国面合わせ、楽しみになってきましたね! 現代から過去まで。良い並びがそろそろできるんじゃないでしょうか?