先方の記事:https://5udon.blogspot.jp/2018/01/blog-post.html
レゴ5udon様の2018年初作品は意外にも?銀座線です。
東京メトロ1000系電車は2011年から導入されている現行車両で、嘗ての1000形を彷彿させるレトロデザインが話題になりました。一部の車両だけではなく、全車両をレトロデザインにするのは大胆なこと。
なお、2017年に納入された最終編成2本は更にレトロ感を強調した「特別仕様」です。

5udon様の作品は、いつもの同氏の作品よりは一回り小さな印象? いや、銀座線の寸法が「市電と省電の間の寸法」と言われるような小柄さが有りますので、これで正解と。全長も25ポッチ。締まった印象です。
なお、プロトタイプは1000系の通常車ですね。特別仕様編成は後日の「お楽しみ」でしょうか?
前面は平面的に割り切っておられますが違和感はありません(ただ、自分が作るなら何らかの丸みか後退角は表現したくなりますが)。
左右の窓高さを変えて非常口表現にしています。
それにしても。黄色い車体に臙脂の屋根が美しい対比です。
現状で惜しいのは連結器…ダミーカプラーなどが無いことでしょうか。アンチクライマーは良い表情を出しておりますが……。

側面。ドアはパネル側面を使った仕上げです。
側窓はなんと3幅分。2x2のパネルに1x2プレート貼ったものを挿入して側窓にしているようです。ポッチを0.5プレート換算するとこれで7.5プレート=3ポッチ幅になるので成立するのですね。この窓とドアのバランス感が巧いのです。銀座線らしい。
対して惜しまれるのは運転台に向かってのオーバーハング部分で……。
乗務員ドアと客扉の間は1ポッチにされるとガラッと印象は変わってくるのではないでしょうか? あと、先頭台車の位置ももう1ポッチ車端に寄せると良くなるでしょう。
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さて。
この作品の肝といえるのは、寧ろジオラマの方でありましょう!

浅草モチーフの地上。。奥の出入り口階段は確かにこんな寺院風のがあります。

その地下には!
地面の被りの浅さは如何にもな銀座線ですね。

32x32の空間に、擬似的に2編成が並びます。
3x4パネルを使ったホーム基部の表情もまた良いのです。
線路際には、きちんと集電用のサードレールも。
軌間に対する車両サイズの比率も銀座線らしい。

更に、このジオラマは真ん中で開きます。
線路間の柱の処理には驚かされます。左右でずらして、合わせたときに密度が濃くなるんですよ。また広げた際の美観への配慮、レンガブロやアーチが効果的に使われています。

広げきったところ。ちょうど2連の電車がバランスよく。


ホームの雰囲気。

地下鉄の魅せ方という意味で、実に秀逸な作品でありましょう。
ディスプレイモデルとして魅力的なだけでなく、広げた状態なら走行対応だって出来るわけです。
駅のシリーズ化で、他の銀座線の駅も同じフォーマットで造れないかと考えてしまいますね。島式ホームで丸ノ内線と共有の赤坂見附であったり、半蔵門線と共有の表参道であったり……。そこで他の方の作品と並んだら楽しいことでしょう。
また、銀座線の車両もバリエーション展開考えられるのではないかと。1000系でも特別編成。少し前までの01系。そして2000系以前……。
他路線展開も考えられるのは言うまでもありません。他都市展開だって!
(まぁ、気軽に作るには、ちょっと資材を食いすぎるのが難点ではありますが……)
なお、動画もあります。
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参考になるか? 製作中の画像のようです。
やはり柱はいろいろ試行錯誤があった?みたいですね。
1000系電車もドア幅・窓幅を見直す前であるのが分かります。31ポッチあったのですね。やはり完成版の25ポッチ版のほうが全体の雰囲気にあっておりましょう。
32x32の限られたサイズで駅の情景をつくりたいと思い、サイズが小さい銀座線を選びました。
地上部分はオフィスビルなどの建物を作る予定でした。
しかし、時間がそれほどない事と予算の関係で諦めてしまいました。
建物系はまだ本格的にやったことがないので、いつか挑戦してみたいです。
オフィスビル構想お伺いしました。今後の課題ですが楽しみです。
サイズの小さめの銀座線は正解ですし、オレンジの2000形や銀色の01形という楽しみもありましょうね。ここにペイ氏の500形も何時か置いてみたいとか考えてしまいます。