阪堺電車は住吉大社の初詣輸送のため、1月1-3日に特別ダイヤ。1月4日も特別ダイヤです。1月3日福井行ったながれで「寄った」のですが。
結論から申せば、2時間待って稼働が162号のみというのはやや凹みましたよ……。
161形の稼働車は4両あって1月1日は4両とも。1月2-3日は3両が稼働してたようだったのですが。
その反動か、1月4日は1両のみの稼働だったみたいです。

1月4日は思いっきり早起きして我孫子道の車庫の様子見に来る。到着は9時過ぎ。
162号のパンタが上がってるのを確認。期待が膨らみます。
しかし、なかなか動かない。増発用予備車的な感じです。

そのうえ、オリエント166号が車庫の中。これはとても稼働を期待できません。
164号雲電車も奥の方にちらちら見えるだけ。
161号はそもそも稼働率無茶苦茶低いですから。初めから期待せず。

2時間ほどまちました。162号以外の電車がほぼ全て出ていってしまった状態。この状態になるのに2時間待ったのです。
そして、やっと構内運転士さんが162号に近づく。

待機場所?にやってきました。
162号は濃緑1色。1970年代の試験塗装?の再現らしいですが、あまり馴染みのない色故にあまり好きではなかった。161号の古典阪堺・南海色(濃緑にドアや窓枠茶色)、164号の雲電車(1970−80年代の広告電車の復刻)、166号(オリエント急行。1980-90年代の広告電車の復刻でもあり)に比べて地味な印象が否めなかったのです。
しかし、こうしてみると渋くてなかなか良い姿じゃありませんか!

10分以上止まっていたので、いろいろこの機会に。
本当は166号が動いてて欲しかったのですけどね(苦笑)。広告車なので稼働率高いと思ってましたけど……。


162号(実物)と166号(レゴ)
阪堺161形は路面電車にしては大型なので(全長14mもある)、ウチの166号もあと2ポッチ延長しますか。
なお、撮影はちょっとドキドキ物でした。かなり不安定な場所に166号を置いてましたので。落ちたら完全バラバラ復元不可……。

待機線から動き出す。我孫子道駅へ。

ここでも1枚。

いよいよ乗り込みます。その車内。
ペンキ塗りではありますけど柱の処理とかが良いのですね。

櫛桁部が一番の魅力でありましょう。装飾金具が今に残ります。真鍮製の部品がたくさん使われています。
「笑顔 ふれあい チンチン電車」の表記も1970−80年代、阪堺に古い電車しか居なかった時代のものでしょうね。

我孫子道は運行上の終点起点故、幸いにもガラ空きだったのでした。
こんな1枚も撮れるというものです。
さて、乗車して天王寺駅前まで1往復です。幸いにも天王寺駅前で折り返し乗車成功(1日券は持ってます)。無論、混み合うのは住吉→天王寺駅前→住吉の間です。
釣りかけの音も聴くのは久々。阪堺線は意外と勾配も多いので、時折いい音を味わいながら。振動も嫌な感じではありません。
さて。我孫子道に戻ってきて。
電車はすぐに入庫してしまいました。まさか、1往復のみ!?
絶望と、でも2時間粘って運用待って良かった……という思いが交錯しますが。

すぐに庫から出てきました。未だ走るみたいなのです!
すかさずホームに移動して再度の乗車準備です。

やはり、空いてたとこで。三木さんのぬいれいなさん。

外で撮りたいと降りる場所いくつか考えましたが、松虫とあべのになりました。
あべのは……こんな絵が撮れます。
ハルカスと阪堺線の組み合わせは多くの方が記録されているとおりです。
古い電車と高層ビルのあわせ。
電車が天王寺で折り返している間に、松虫駅に移動。歩くと距離ありますから適当に来た電車に飛び乗る感じで。

松虫は、何箇所もある併用軌道と専用軌道の切り替え点にあります。それも程よいカーブを曲がってくるところに。

カーブ曲がって専用軌道区間へ。
阪堺電車は、大昔の「電車」の路線形状を今に残す貴重な存在でもあるのでしょう。電車は嘗ては道路上を走るものであった。創業時の阪神や京阪や京急がそんなものであった筈。
でも、大きなところはどんどん専用軌道化が進み、併用軌道は無くなっていきます。
阪堺はどこかで進化が止まり、古いままのこっていると言えばよいのでしょう。

161形の台車。イコライザのない、やや癖ある形状です。
車体は90年分の歴史が蓄積されているような。でも、構体はしっかりしてる印象です。

我孫子道に向かって去ってゆく。このあとも運用は続いたのかしらん?
自分は大阪駅に15時に戻らねばならず、ここで「終了」でした。
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161形は意図的な独立運用はされておらず、また夏場は冷房無いので休んでしまいます。かなり出会うのは難しいのかもしれません。
願わくば。この電車目当てにくることも出来るよう、函館のハイカラ號のように、何らかの「独立運用・固定運用」に入れてほしい気もしますが、さて……。