インドのダージリン・ヒマラヤ鉄道は有名な観光路線。そして「インドの山岳鉄道群」として世界遺産登録もされています。
(レゴで作った世界遺産展、出番ですよ!)
長く小型蒸機の曳く列車が活躍しましたが、流石に現在は(20年ほど前から)蒸気機関車運行はイレギュラーになってしまったようです。瑞西のブリエンツ・ロートホルン鉄道のように蒸機の新製ができたら理想ではあるのでしょうけども。

12幅。レゴの通常レールを用いたナローゲージ。
1番ゲージのスケール(1/45)でHOゲージ(1/87または1/80)の線路使ったナロー模型と解釈するとスッキリしましょう。
小さく収まると同時に、狭軌感が濃厚に出る。
そしてプロポーションはまさに妥協なし。ディテールも妥協なし! なのです。
それにしても。ユーモラスなスタイルです。
薪焚きのサドルタンク。それが寸詰まりの車体に詰め込まれてる。

足回りも半端じゃありません。クロスヘッドにリターンクランク。この辺は通常のモデルでは省略されてしまうところなのに。これを再現してしまうのは恐れ入ります。
腰が低いのはナローの機関車ならでは。
公式大動輪(=BBBラージ)がちょうどよいサイズに収まっています。

真正面から。
サドルタンクの形状が流麗です。カーブスロープの駆使。
丸みの付いた端梁。そしてパイピングも。
シリンダが斜めについてるのはこだわったところだそうです。
「線路」もまた、雰囲気に合ってるじゃありませんか。急カーブなところとか。

バックビュウ。
無論、ミニフィグスケールではなくて、レゴランドフィグか何らかの自作フィグが適切なバランスでしょうか? ホームメーカーやベルビルでもちょっと小さいかもしれません。

別の写真。ディテールが更に追加されてるようです。
手すりの効能は大きいですね。此処に砂撒きのおじさんが座ってるのでしょう(笑)。
煙突の先端……チムニーキャップとでも言うべき部分に、キャップ(それも世界の冒険系の)使ってるのが面白いです。
色は全体にムラがあるのですが(笑)。却って実物のタッチアップだらけの塗色のようでリアルな感じがします。褪色した青もいい感じの色なんですよね。

シリンダの取り付け周り。

先に作られた、神鋼電機製の鉱山用バッテリー機関車との並び。
良い感じでスケールが揃ってますね。

バテロコが小さく見えますが、この種のバテロコは小さいのです。

列車を曳かせる。ナベトロが似合いますね。

これは流石に似合いません(笑)。
本物が模型の貨車を曳いてるかのごとく。

でも、こうしてみるとこのスケールならではの作りコミとプロポーション上でのメリットが分かります。


動力にはPF-XL/PF-L/PF-Mの各モーター、すべて対応とのこと。
単機か貨車1-2両ならMモータ、実物が嘗て曳いてたような長めの旅客列車ならxlモータでしょうか?
さて。最後に走行動画。これがまたすごいのですよ。
軌道も自作で、「恐らくレゴトレイン史上最も急カーブなレイアウトです(半径8cm)」とのこと! これを走ってしまうのです。このラージスケールのモデルは。
恐らくレゴトレイン史上最も急カーブなレイアウトです(半径8cm)#レゴトレ pic.twitter.com/lyR3vGqvAc
— ナローの泉(鉄道) (@hornby32mm) 2017年12月16日

車輪径の大きさゆえか、自作軌道にしては悠然と走っているのも印象的です。
(通常車輪のモデルだと、もっとゴトゴトガツガツですよ)

まるで、「碁盤に乗った牛」みたいですね。
いきなりの「究極」に戦慄さえ覚えるのですが(笑)、しかしこのスケールの可能性を焼き付けられてもおります。とても大変でしょうけけども「なんでも、できそう」なのですね。