明治中頃に20余両が輸入されたものですが、25噸のBタンクという適度な大きさであり且つ制作程度も高いものであったのが幸いし、1960年代までも払下機が活躍していたのでした。
15・17・26・2の4両が現存、保存されている幸ある形式でもあります。

使い勝手の他、如何にもなドイツ小型機、メルヘン系のスタイルが好かれたのもあるのでしょう。同種の機関車は本場でも沢山使われたのでしょうね。昔のメルクリンなど鉄道模型の入門セットの定番というか、レゴの#133(1975年)のモデルでもあり?
なお、2010年に拙作があります。
http://legotrain.seesaa.net/article/170654577.html
詳細解説はこちらに。

隼様の作品は外見重視で非動力です。というか、何らかの魔改造しないと自走はありえない題材なのですが。
3幅分の細い缶胴。その缶胴と隙間の開いたサイドタンク。
この機関車の第一印象でもある、末広がりのスチームパイプカバーが再現されています。
煙突はあっさりしたパイプ煙突でこれが正解ですね。
白い手すりも効果的でありましょう。

バックビュウ。タンク蒸機は炭庫形状が命? いや後ろ向きで走る機会も多いわけですし。スロープ横組みで収まってます。

サイドビュウ。ロッドは割愛ですが、どうしても分厚くなってしまうのが許容てきなかったとのこと。通常直径の車輪にロッド(クランク)つけようとすると横幅膨らみがちなのは困った問題です(ここを許容できるかどうか?)。BBB辺りでロッド穴付の車輪もリリースしてほしいような気もするのですが、需要は微妙かもしれませんね。かと言って「正確に」穴あけは考えたくない加工ではあります。
ただ、ホイルベースは将来的に何らかの動力化は考えておられる気配です?
魔改造の話はともかく、均整の取れた側面で、実物の人気も頷けるというもの。
この小さな機関車。北海道の炭鉱に居た15/17ならば古風な無蓋車とかが似合いそうですし(石炭車じゃなくて無蓋車)、大分交通の26号なら2軸の小型客車を曳かせると似合いそうです。また、パイクなどミニマムなレイアウト造ってあげても様になりますかも? 小さいけど、世界は広がる機関車でありましょう。