(数を造ることに依る「経験値取得」が進んでるともうしますか)
蒸機作品はこと、顕著な気がします。
ちなみに、1年前の作品です。C62。
http://legotrain.seesaa.net/article/444094544.html
これもかなりクオリティ上がってきたと思った作品でありましたが。
しかし、1年……。

今作はC57です。動態保存機もありますからお馴染みの形式ですし、そもそも「旅客のC57・貨物のD51」は国鉄蒸機の完成形でもありました。
些か線が細すぎって評もありますが、整ったスタイルではありましょう。
ベースは隼氏の作品(C57 180号機)だそうですが、近年の「高ディテール」蒸機作品の流れでもあります。
隼氏作品との大きな違いは給水暖め機をΦ2の円筒で表現していることでしょう(隼氏はΦ1)。国鉄蒸機の給水暖め機はかなり目立つので、7幅であるならこのバランスはベスト? そのまま筒型につけると目立ちすぎるので、埋め込んでいるのも巧いのです。
あと手すりの追加も印象的です。
あと隼氏作品ではBBB-XLでしたが、こちらは純正の蒸機大動輪です。純正でも旅客用蒸機らしさは十分に出せるものですね。
(コスト面では、純正が近年入手為難いので、安定供給なBBB-XLの方が割安な可能性もありますけども)
上手くエース君ご自身の作品にされているんじゃないでしょうか。
パーツのご都合か、或いは解釈の差異か、ディテールには引き算の要素もありますけどそれはそれで好ましいバランスに繋がっています。

そして、エース君の作品は特定番号機……1号機モデルでもあります。
少し前の「やまぐち号」! 鷹取式(長野式とも)の集煙装置も様になっているじゃありませんか。
復活蒸機=「やまぐち号」の世代には懐かしい姿。出来の良い12系客車が欲しくなるところですね。

やや角度変えて。
7幅に対して4幅相当の缶胴というのはC57らしい、線の細さの表現に合ってる!

真正面より。車体幅と缶胴と給水暖め機のバランスが実に「らしい」。
デフレクタと缶胴の間の間隙も、今は当たり前になりつつありますね……。
集煙装置はC57 1に関しては車両限界いっぱいまでの高い位置についておりました。この画像ではその再現もまた分かります。

前作のC62との並び。
ぶっとくマッチョなC62と、線の細い美形?なC57の取り合わせは魅力です。
ナンバーの位置も其々こだわりがあるのが印象的。

動力系です。他作品同様、自作動力のエンジンドライブ。
車軸配置は通常に2C1であり、特に特殊な事はしていません。
炭水車のATS車上子が芸コマです。
保安装置も重要なディテールですし、時代考証を正確にします。
(無論、その辺を曖昧にするモデリングもありますが)
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記事を記していたら追加で届いた写真です。
ランボード高さを1プレート上げて、スカートと連結器にゆとりを与えたそうです。
元画像では走行性能にやや悪影響ありそうでしたので、必然のある改良でしょう。そして高めのランボード故に動輪も少しばかり大きく見えます。

同じく。集煙装置付。

側面より。従輪の位置が後ろすぎるのはやや気になりますが……。
動力配置上、これは已むを得ず?

写真アップ。PF-Mモータの配置がかなり後ろ寄りなのですね。
モータを機体前方に移動すると、従台車周りのディテールも作れるかもしれない……と思いました。

動態保存機設定ですので、補助重油タンクもあります。
ともあれ、今後の活躍が楽しみなモデルです。
国鉄蒸機でC51以降も、C51・C52(8200)・C55・C56・C57・C58・C59・C62と揃ってきました。残るはC53・C54・C60・C61……?
マイナーどころと、超絶メジャープレイヤーが残っている感じですね。C53は自分も狙ってますので(笑)、誰かに先越されないうちに手がけなくては。その前にC55の改良も必要かしらん。近年のレベルアップに合わせたくもなるのですよ。