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2017年10月14日

【鉄道作品日本型】鉄道の日記念? ED42形電気機関車。碓氷峠のアプト式電機

 20年前に長野新幹線(北陸新幹線)の開業で廃止されてしまった信越本線碓氷峠。EF63形の活躍で知られたこの区間、1963年までは日本で唯一だったラック式(アプト式)区間でありました。
 ※:1990年以降、大井川鐵道井川線があります。

 そこで活躍した電気機関車たち。その中核をなしていた……というよりは1950年代から1963年まで活躍したのがED42形です。

 瑞西製のED41形を元に国産化したもので、1933-47年の間に28両が製造。ED41に倣ったロッド駆動。もちろんラックギアも持つ。
 特徴的だったのは碓氷峠の機関車全てに共通することですが、運転台が峠の下側(横川側)にしかない片運転台機であったことです。

 ※:EC40は当時両運転台で後に片運転台化。EF63も実は軽井沢方の運転台は常用していませんでした。

 彼女らは3-4重連を組んで、常に峠の下側(横川側)について、坂を登る列車では押し上げ、坂を下る列車では引き止める形で連結されてた由。1950年代以降は3+1と客貨車を挟み込む運行に。

 1963年のアプト式廃止以降はそのまま引退。動態保存機1両が横川にあります。
 EC40やED40の払下げ機が、未だ福井や日光では現役でしたから、ED42も入換機や私鉄機としてラックギア外して再起出来たように思えるのですが……素人考えかしら。

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 レゴ的には、結構前から暖めてた題材の一つ。
 流石にガチにラック駆動は技術的には可能であるものの(曲線のラックも含め)、実用性汎用性の面で流石に見送っています。

 今回はコストと手間を考えて、低速高トルクのパック形モータ、BB129(bricklink)を使用しています。このモータ、1992-1999年に低年齢用の簡易モータとして供給された往年の4.5Vモータ的形状の9V用モータなのですが、殆ど注目されていません。
(お陰で、安い!)

 ただし、動輪にはコストかかってます(苦笑)。BBBミドルは1個3ドル1両分24ドル……。ミドルサイズはもっと安くなれば普及し易いのになぁ。
 実物は複雑なボギー車ですが、先のモータの使用も含めて固定軸にアレンジ。
 「○●●○」(○はフランジレス)という配置です。ここもコストが関わってて、BBBミドルはフランジ4個フランジレス4個のセットで買うと、2割引になるのでした(苦笑)。

 でも、固定軸にすると、造形が平易になります。
 パックモーターはトラブルもありません。


 ロッドは普通に考えれば1x6の薄型アームですが、スコッチヨーク(三角形のロッド)の表現にウエッジプレート使ってみました。こんなもので動力伝達できるのか不安でしたが、意外と大丈夫なのでした。


 横川側(峠の下の方)。運転台のある方の顔です。
 左右非対称。向かって右が乗務員扉。テールライトの配置も左右非対称です。
 あるのか無いのかわからないような幅のデッキも1ポッチ分再現。

 ドア脇のハシゴは外し難いアクセサリ。
 

 サイドビュウ。この種の題材造るときの定例で、横組みです。
 床面は通常の客貨車より2プレート揚げています。

 さて、運転台部分(写真左側)の張り出しは気が付かれましたでしょうか?
 ED42形。箱型というよりは正確にはL形 エンドキャブです。蒸気機関車をイメージすれば、或いはDD14やDD41のようなディーゼル機関車をイメージしても良いのですが、機関や機械室の後ろに運転台があり、その側面越しの視界で運転するってレイアウトは電機以外では珍しくありません。
 え、どこに前方視界がありますかって? 張り出し部分と機械室側面の間に細ーい窓があったそうなのですよ。


 写真左の方を観てください。僅かに隙間にクリアパーツが見えるでしょう。いやもうこじつけのレベルですけど。レゴ的には「チラ見え」ですね。

 でもまぁ、この車体形状の再現は拘ったのでした。

 これが軽井沢方(峠の上の方)の顔です。ヘッドライトはありますけど、運転台はありません。左右はドアです。寄り目のテールライトが印象的。

 この顔は原則、客貨車を繋ぐ側なので表に出ることはありませんでした。ただ、1950年代から廃止までの間は、下に3両上に1両とプッシュプル編成になりましたので、この顔が軽井沢行の先頭になったのでした。




 反対サイド。ウエッジプレートのロッドは存在感あるので、位置で印象違いますね。やはり運転台の張り出しわかりますかと?


 もう一度、軽井沢側の顔。側面は「まる・さんかく・しかく」
 こんなのが峠をえっちらこっちら登ってきたのです。


 斜め上より。
 パンタは揚げた状態で撮影しましたが、アプト区間の運転では降ろしてる方が「正」ですね。第三軌条の集電シュウ。流石に割愛せざるを得ませんでした。第一・第四動輪と連結器の間の隙間に埋めるの、無理です!
(全長伸ばすのはありえないです。小柄なのがアプト式電機の持ち味でしたから)


 もちろん、PF自走です。電池交換の平易化は考慮済。
 将来的な重連対応を考え、受光ユニットからの出力を分岐させて重連総括……はコードの取り回しやコネクタの扱いで今回は断念。
 細いコードと扱いやすいコネクタあれば良いのですけども。


 実は車体側面は簡単に外せるのでした。其々の取り付け方法もわかりましょう。側面はポッチ間挟み込みで固定してます。意外となんとかなる?
 bb129モータは9V通電ポッチですから、PF変換ケーブルで繋いでるのは言うまでもありません。


 裏面。bb129モータを中心に前後展開です。
 右の連結器は、オーバーハングの極端に長くなる車輌で(こういう事実上の2軸車)、連結器の振り角度が不足するぶんを補うため旧型磁石を追加したもの。この対策が有用な場面は多いのですよ。

 
◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 碓氷峠の機関車、実物は3-4両とまとまって運用されておりました。
 流石にその両数は作れませんが、実はもう1両が既に仕込んであります(笑)。せめて重連にすれば見栄えはするかなと。乞うご期待!

 あと、合わせる列車はどうしましょうか。
 古めのコンテナ化以前の貨物列車は言うまでもなく似合いますが、雑形木造客車(或る列車、とも)は先日作ったとこなので合わなくもない。
 でも、もっと普通の三等車たち、オハ35やスハ32やスハ43は欲しいでしょうか(まぁ何れは必要になる定番の客車ですが)。

 そして、碓氷峠といえば……。
 そのアプト式時代のラストを飾った華やかな列車、信越本線初の「特急」が1961-1963年とED42に押し上げられて峠を越えたのは忘れてはなりません。その組み合わせならば既存作でできるので、近々お見せしたいと思うのです。
(碓氷峠廃止、20周年記念……?)
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(2) | 鉄道作品(日本形) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ed42素晴らしいです。

動力に使用されているbb129は、トレインに利用するには大きすぎてバッテリーや受光ユニットが積みにくいため自分は避けていたのですが、とても上手く収められており、非常に興味深いです。
今後ともよろしくお願いします。


Posted by hiro at 2017年10月16日 18:19
◆hiro様
コメントありがとうございます。

bb129の特性は面白いですよ。まだフルに動作をさせていないのでわからないことはありますが……。でもED42向けだと思います。ボギーではなくてフランジレスで擬似ボギー車にするのもありかと思うのです

前にお話お伺いしたEF63……いつかお願いしますね。
Posted by sekiyama at 2017年10月17日 01:57
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