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2017年10月01日

【イベント?】2015年の「北海道新幹線ジオラマ」(かたおか様作成)を観る/カネモリブリックラボ訪問

 かたおか様制作の「北海道新幹線ジオラマ」(市民1000人の名前が刻まれた みんなで創る新幹線!)は2015年の製作以来、市内各所で巡回展示された作品です。
 2016年初頭に東京での展示もあったのですが、それも見逃してしまいました……。

 しかし、現在は函館市内「函館市地域交流まちづくりセンター」で常設展示されています。
公式→
 http://hakomachi.com/

 どんなところかと申せば、「金森赤レンガ倉庫」すなわち、カネモリブリックラボの至近です。電車なら十字街電停すぐそば。一緒に訪問することができるのですね。
(一般的な函館の観光名所も、この周辺に集まってます)

 製作者のすぐ近く、良いところに落ち着いたのではないでしょうか?


 先ずは、北海道新幹線H6系から。
 造形とボリュームから、第一印象が10幅? とさえ思わせたモデルですが、8幅に収まっているのがわかりましょう。
 
 前頭部造形はいわゆる、積分系。8幅だと違和感はありません。この方向も十分にあり! なのですね。ポッチや段差を出した、如何にもブロックでの造形という感じは見直されるべき価値でありましょう。

 で、よく見ると半ポッチ単位の微妙な調整も行っています。最先端が4幅、5幅6幅と膨らみ5幅に絞られ(!)、6幅に戻って8幅車体につながる……という造形なのです。
 
 実物、複雑な造形ですものね。
 なお、使うべきところはカーブスロープやタイルを使ってメリハリつけてますね。
 

 側面より。スケールモデル感も十分に感じられるものです。
 やはり、絞込の造形美が凄い。省略しちゃいそうなのに、再現してる。

 かたおか様は決してトレインビルダーはないのに、さらっと(?)あの難易度弩級のH6系をここまで再現されてしまってるのは改めて驚かされるのです。この凄さ、至近距離じゃないとわからないのですよ。

 無論。この作品は純粋なディスプレイモデルです。走行は完全に無配慮。それ故の詰まった連結面間やら、完璧な床下スカート。
 ただ、可動スカート(というかスカートの台車マウント)などで走行可能なモデルになれそうな気もするのですね。その機会、あればいいなぁと……。


 架線や高架の出来も注目です。
 どちらもボリューミーに、日本の新線区間で見られる近代的情景を再現しきっています。ディスプレイモデルだと、特にインフラって大事ですよね。


 軌道はスラブ軌道っぽい表現が目に入ります。Φ1プレートに依るレールの締結部と、Φ2タイルに依るスラブマットの固定部。この表現、物量が許されるのならば真似してみたいですよ。新幹線の軌道に対するコダワリが嬉しいのです。

 なお、全長48ポッチ長の4両編成が2本です。長さは、力!


 さて。
 影に隠れてこれまでまったく気が付かなったのですが。

 函館市電もひっそりと。しかし、正確に。500形501号か、710形711号を再現したものでしょうか? 1985年ころ、函館市電初の「軽快電車」として登場したものです(旧型車の更新改造で、改造は国鉄五稜郭工場という異例)。ただ、501号は長く定期運用には入らず、711号は2012年に廃車済ですが……。この形状の電車に現役が居りません。


 でも、函館に新風を吹き込んだあの電車が再現されているのは嬉しいことです。真四角な車体と、ライムに白のツートンカラー。
(余談、「ハイカラ號」は検討されたものの、難しそうと断念されたとか?)


 同じく、新幹線の高架の影で見にくいけど、しかして堂々たるハリストス正教会(勿体無い!)。

 さて。
 他の函館の市内建築作品に共通しますが、かたおか様の解釈は写実的「建築模型」ではなくて、フィーリングをうまく要約したイラスト的・ディフォルメ作品なのです。これって実はものすごくセンスが必要!

 スケールどおりに造ると、よほどの大スケール・大規模でない限り、上下方向のボリュームに寂しいものになりがち。でも、上下方向はそのままに、左右方向(平面方向)は割愛・圧縮するモデリングを行えば、上手く「要約」ができます。ボリューム感・存在感を損なわずに。
 そして、面積も決まってるジオラマ内に綺麗に納まる、と。この辺のセンスはさり気なく鉄道模型のショーティモデルに通じましょうか。

 そもそも、「鉄道模型のストラクチャ」と建築の模型は似て非なるものです。前者は左右方向・平面方向への「省略・圧縮」を行ってバランスを取っておりますから。後者は正確なスケールモデルです。
 レゴの製品で言うなら、前者はモジュールビルシリーズ(カフェコーナー以来の)。後者はアーキテクチャーの大箱(帝国ホテルなどの)と例えると分かりやすいでしょう。

 閑話休題。
 かたおか様、ジオラマや鉄道模型レイアウトの
センス、かなり高度なものを地で習得されておられませんか……?


 同じ文脈での、トラピスト修道院。
 建築模型ではなくて、鉄道模型のストラクチャ的センスでまとめられています。そして、レンガ作りの重厚さが感じられます。要点を抑えたディテール。


 咸臨丸。船体の造形は基本パーツで。
 



 函館朝市と、金森赤レンガ倉庫。
 ここもまた要約美が顕れる! 場所の持ってるエッセンスを取り出し切り出しディフォルメする。恰もクラシックレゴ的な美学さえ感じるというと言いすぎでしょうか?
 というか、朝市、楽しそう。イカ釣り漁船のやはり「詰め込み」も見逃せません。


 スペースは無駄にせず、いっぱい詰め込むサービス精神?
 でもそれが、密度感に繋がっておりましょう。

 新幹線が斜めなのは最高最良の見せ方ですね。


 スピンサーの、コカ・コーラトラック。ロゴが見事。


 こんなところにも! 五稜郭タワーと、函館山ロープウェイ。

 現状のジオラマ配置も魅力なのですが、このランドマーク群を再配置し、函館市電が市内一周するようなレイアウトというのを妄想したくなりました。新幹線高架は背後の飾りのような扱いで(実際に市内ではなく郊外を抜けてますから)。

 函館市交通局さん、カネモリブリックラボさん、一考していただけませんか?
 

 展示全景です。
 展示の右手に回り込むことができます。おかげで新幹線の前頭部や、ハリストス正教会をゆっくる拝むことが出来たのでした!

 ここは是非、訪問してみてください。


 なお、「函館市地域交流まちづくりセンター」はこんな素敵な近代建築ですよ!
(機会あれば32x32のモジュールビルサイズに「要約」して再現したくなります)
 元は1969年までは今井丸井百貨店であり、それから後は函館市役所末広町分庁舎として転用。2007年に現用途となっているそうです。元、百貨店ならではの華やかさ。

 中には観光案内所、グッズショップもあります。もっとピーアールされて良いと思うのでした。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 あとは、金森倉庫内 カネモリブリックラボのことなど。


 作品展スペースと、物販スペース。


 販売品はセンスが光ります。良いと思ったものしか置かない? 解説も愛情ありますよね。


 日本で唯一? レゴトレインセットの貸出(無料)を行っています。
 走らせてみないと、良さがわからないものですからね。


 かたおか様の作業場。とっても素敵。

 ここは想像を上回るユニークな無料施設です。あぁ、横浜の赤レンガにも、こんな施設出来ないかしらん(横浜市さん、横浜赤レンガさん……ご検討をば!)。ショップとも違うのです。いや、何処でもできる性格のものではありませんけども。更に申せば誰にでも運営できる性格のものでもありませんけども……!(マメで子供好き、そしてブロック好きじゃないきゃ!)

 それにしても、こんなコミュニティが利用できる函館のファンって、幸せなのかもしれませんね。
 ずっとずっと続くこと、願っております。
 
posted by 関山 at 23:58| Comment(2) | LEGOイベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
関山さん。
こまかく紹介していただいて、ありがとうございます!
関山さんに紹介していただくと、テンションあがるんだなと思いました。

追記しておきたいことたくさんあるんですけど、少しだけ。
新幹線モデルは、設営や撤収時に、こどもたちに車両を持ってもらって記念撮影できるように、結構しっかり作りました。
もちろん接着はしていません。
実際に持ってみると、レゴの重み、ポッチ感も伝わってこどもたちは喜んでくれてました。

あと、高架橋の裏側は特に小さな子どもたちには見づらかったので、
目線となる高架橋の下から裏側を覗くと何かが見えるようにしていました。ちょこちょこといろんな光景を。

まぁ時間のない中、作ったので、もっとじっくり作ったらもっとよかったなぁと思います。市電も!
あんなに近くにあるのに、頑丈なアクリルケースに入ってしまったので、更新ができないところが、なかなかつらいところです。

ぜひぜひ関山さんもまた函館へ。
いつかイベントでご招待しますので!

Posted by かたおかしんご at 2017年10月02日 17:42
◆かたおか様
こちらこそ、ご覧下さりありがとうございます。
テンション上がると云ってもらえて光栄です。
(自分も、極稀にだれかに紹介してしてもらえるとすごく嬉しかったりしますが)

新幹線の作り方、納得です。
その用途だと、強度は最優先ですよね。走行考えると強度は犠牲になりますから。

でも、造形は凄くいいんですよ。

高架のウラなどは、子供さんだときちっと覗かれるでしょうね。大人の方が見落とししそうな感じがします(笑)。

時間不足とは思えぬほどの大作ですよ。
ケースがメンテしやすいものであれば、中身のアップデートとかもできるかもしれませんね。

ともあれ、ブリックラボと一緒に訪問される方が増えてくれたらなぁと思う次第です。
Posted by sekiyama at 2017年10月07日 00:31
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