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2017年09月24日

【作品紹介】クロック様のLMS「コロネーション・スコット」。もう一つの英国の流線型蒸機

 LNER(ロンドン北東鉄道)のA4は速度世界レコードの「マラード」も含まれ、また何両も流線型のままで保存されておりますので日本でも知られる存在。

 で、既にMugen氏(エメラルドナイト組換)や、ペイ氏の秀作もあり。

 しかし、LNERの伝統的ライバル()たるLMS(ロンドン・ミッドランド・スコットランド鉄道)の「コロネーション」クラスはややマイナー?
https://en.wikipedia.org/wiki/LMS_Coronation_Class

 然し、こちらも同じ時代の流線型蒸機の成功作。A4の35両に対してこちらは38両の製造です(うち18両が非流線型)。

 ※:其々の幹線は、ロンドンとスコットランドを、別ルートで結んでいた由。国有化以前は、しばし速度競争が行われたのだとか。

 速度記録は183km/h。A4ほどでもないにしろ、十分に速く高性能な機関車でありました。また、コロネーションは「全米展示巡業」を成し遂げてるのも付記しておきましょう。これは英国本土から離れることのなかったA4にはない偉業です。尤も第二次大戦の影響で展示機がなかなか帰れなかった不幸もありましたが……。

 A4ほどメジャーになり得なかったのは、1946-49年に掛けて全機が流線型ケージングを外してしまったこともあるのかもしれません。A4は最後まで流線型維持しておりましたから。
 廃車は1963-1964年です。匹敵する出力のディーゼル機関車(かのclass55 ディルティック)がようやく使いこなせるようになった頃でした。

 保存機は3両あり。うち1両は動態。ほか1両は流線型への復元が行われています。


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クロック様の作品。この角度が一番美しい。

 8幅の大型作品ですが、逆に申せば、よくぞ流線型蒸機を8幅に収めた! というべきでしょう。

 カラーリングはデビウ当時の「コロネーション・スコット」号用のもの。この爽やかな青塗装機は5両いたそうです(他の機は濃赤に金帯)。

 流線型の造形そのものもさることながら、帯の処理、見事ですね。正面の逆ハの字までパーツで再現しきっているのですから! 良い意味でトリッキーな取り付け方法も注目ですよ! 

 ベルはアメリカ展示仕様でしょうか?

 
 真正面より。バッファに「⊂」形タイル使ってるのは巧い。

 滑らかなラインにクラリと来そうです。


 サイドビュウ。スムーズなボディ。
 動輪径と車輪配置も、レゴでできるベストを尽くしておりましょう。長すぎず短すぎず程よいバランスでありますね。

 ロッド周りは、メインロッド簡易動作式。bikkubo氏由来ですが一気に普及してきた感があります。
 動力系は純粋なテンダドライブ。エンジン部分の造形に無理が掛からず、取扱も平易です。


 前頭部斜め下より。
 好ましい流線型になっているのですが、やや惜しいのは先輪とスカート裾の隙間ですね……。実物だとスカートが微妙に先輪にかかっているのですが、これを再現すると無論曲がれません。かと言って可動スカートは形状を損ねる。とてもとても解結の難しい問題でありましょう……。

 無論、車輪周りに何らかの肉増しをしてカーブ曲がれる範囲内でスカスカ感を視覚的に解消する方向は考えられます。

 その問題抜きでこの角度を眺めますと。やはり、美しいのです。


 このモデルのユニークなところ。流線型ケージングの一部が脱着可能。
 前頭部を取り外すと、内部には元来の「罐」が! 流線型蒸機の中身を作るって発想が画期的と申しますか。整備シーンとかできそうですね。


 作り込まれたキャブインテリア。焚口と燃えてる炎が印象的です。
 真鍮のバルブやパイプ、そしてメーター。蒸機らしいのです。


 炭水車。PFトレインモータ2基を搭載の強力形。電源は単3電池ですから牽引力も期待できそう。
 ただ、英国機はあまり炭水車は大きくないです(ターンテーブルの規格が大きくはないため)。実物も3軸ですね。ここはアレンジが入っています。

 なお、何らかの台車枠表現はほしいところです。板台枠ゆえ、プレート系……? 一応「準備工事中」でしょうか? ここの完成が楽しみですね。


 炭水車の
 
機器配置です。チャンネル切り替えは平易に。


 炭水車の前後。エンジンにつながる側、客車につながる側ともにディテールが造ってあります。



 走行動画。その1 未だ制作途上のものです。



 走行動画。その2。完成版。

 英国系の大物。現役作品のペイ様A4とのライバル対決が楽しみでなりません。
posted by 関山 at 23:57| Comment(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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