こちら、ご地元の283系気動車。
北海道の鉄道も北海道新幹線……に随分話題奪われた感がありますけども、札幌〜函館間の高速化の流れも忘れてはなりません。
国鉄時代にはさほど手の入れられてなかったこの区間も、民営化後は183系Nや183系NN形とパワーアップとスピードアップを重ね、最終的に振り子式の高速気動車281系・283系に辿り着いたのでした。それがもう20余年前というのは感慨深いものはありますけども……。
今は北斗にも「現実的な」261系が入るようになり、283系は撤退しています。その一方で183系も継続使用。新幹線の札幌開業までこの体制で続くのでしょうか?

この作品、灯火の配置から283系であることがわかりましょう。
281系以来の、ロングノーズの貫通型スタイルがスマートに、そして「重厚に」再現されています。重厚さも持ち味ですから、よくイメージ掴まれています。
貫通幌周り、精細な感じ。
細い灯火も、精悍な感じがしたものです。
運転台部分は大胆にもキャノピー表現。でも、これがまたしっくり来ておりましょう。
車体裾部分は青のトレインプレートです。車体裾の青帯はそれ故のアレンジですが、これはこれっで落ち着いて見えるんですよね。

反対サイドより。車掌台の小窓が良い雰囲気。ドア周りの手すりなども全体を精細に魅せます。ピンポイントのディテールは大事。
スカートの形状はシンプルながら感じを上手く掴み取る。重苦しくないのが良いです。


赤い扉の車は「北斗」仕様。オレンジの扉の車は「おおぞら」仕様。
寒色系のボディ故に、差し色がとても効いています。
グリルブロックに依るステンレスボディ。窓まわりの黒も表現(ここだけ281系の仕様ですね)。

ノーズの長さは、実物よりも強調されてる? これがまた、格好良い。

先頭車同士の重連。一時期は281系・283系の混結で特殊な編成も見られたようです。
制作されたのは4両編成?


大陸的な重厚さを感じさせる車です。 北の大地に、似合ってる!
個人的な意見になってしまいますが。
側窓の位置は2プレート下げたら、実車の印象に近くなりそうな気がします。トレインプレートとグリルブロックの間の1プレートと、窓の黒淵とやはりグリルブロックの間の1プレートを抜き、窓上に持ってくる。
腰板が薄く、幕板が厚いのは90年代から現在までの特急用車輌の傾向ですから、そこを抑えるとより「らしく」なりますかも。
ともあれ、4両編成で走行するところは一度拝見してみたいものですね。
また、隼氏のJR北海道作品群であったり、拙作の82系とかとも共演させてみたくなるのです。