全列車が客車列車運行。日本では他に三岐北勢線と四日市あすなろう鉄道のみになった762mm軌間。そして産業鉄道としての性格がなおも強いのも見逃せません。
しかし、観光鉄道としても「輸送力のフル稼働っぷりが潔い」鉄道でもあり。シーズン中ともなると、全ての交換設備を使ったダイヤでほぼ全列車が重連運行で客車10両。その姿は壮観でもあり、力強くもあり! 鉄道趣味文脈では評価のされにくい路線ではありますけども(苦笑)、食わず嫌いは余りに勿体無いっていうものです。
嘗ての凸型電機は既に構内用のみとなり、現状の主力は箱型の電気機関車。
全車が重連総結制御対応です。形式はEDR形・EDM形が混在していますが17-33の計16両。他にEHR形(15/16)2両とEDV形(34/35)も2両も居ます。実は結構個体差があるのですよ?

EDR形。さて、プロトタイプは何号機か?
前面窓周りの突出がないのはEDR19か、そうでなければEDR31かEDR32かEDR17って事になります。参考→
http://sarosi.web.fc2.com/car/el/edmedr_index.html
前照灯が左右離れてる印象なので、EDR31/EDR32/EDR17の形状の印象でしょうか?
前面は横組による複雑な形状です。意外と印象把握が難しいですよね。ジャンパ栓は大仰な印象ですが、これは機関車が小さいので相対的に大きく見えるのです。ナローゲージの車両を大きめスケールで造るとそんな印象になりますよね。
(このモデルに通常車両を合わせると8-10幅が適切でしょう)
側面は外釣り式のドアが良い雰囲気です。
機器室部分は表現の難しいところでしょうか。マーキング類は良いアクセントになっています。

編成で。ト形とハ形を曳いて。こんな短編成列車も業務用には走ってる由。

二軸客車 ハ形。嘗ては旅客列車にも使われていましたが、今は業務用車両。余談ですが沿線の黒薙温泉泊まったとき、朝は業務用列車に乗せてもらえると聞き(宿泊者だけの特典。今もあるのかどうか知りませんが)、ハ形に乗れるかと期待したら、関電専用リラックス車でがっかりしたことがあります。
(いや普通運賃でリラックス車ですから大サービスなんですけど)
なおハ形。二軸なんで乗り心地良くないそうで。やっぱり一度乗りたい♪
嵯峨様作品、以前のボギー車ボハ型よりも小柄になってて雰囲気掴んでるかと。小さな客車の割に車端部のジャンパ栓類がゴツいのは電機などと共通。「近代化されまくった軽便鉄道・産業鉄道」らしき魅力となっています。
さてこの作品、活躍機会がすぐに控えているのですよ……?