1992年に最初の「のぞみ」用車両として導入され、これまでの新幹線形状から大きく変貌したのも既に昔話に。
嘗ては「のぞみ」の主力であったことを思うと、世代交代の速さを実感させられます。余りに長く頑張りすぎた0系や、山陽区間用に短編成化で生き延びた100系や500系との対比でも、300系は儚い存在でした。

たるご様の作品。
300系の作品は、前頭部試作などを除いたものでは初になりましょうか?
直線的な前頭部はカーブスロープで構成。微妙に尖ってる部分にも注目されており、鼻先の表現が実に好ましい! 700系・N700系に比べてシンプルな形状である分、却って難度が上がってる感もあります。
側面は試行錯誤の末、このバランスに落ち着かれたようです。
意外と印象の把握の難しい寸法バランスなのですよね……。低重心は実物の印象通りです。
シャープであり、そして丸みも持った形状でもあり。
而して、多くの人の記憶に残ってる形状でもありましょう。「のぞみ」が未だ特別な列車であった時代の象徴でもあります。