
香港のプリンス・ウィリアム(Prince William)様は毎年JBFに日本形車両作品を持ってきてくださって居ます。昨年は281系「はるか」で、レイアウトを走行する姿を披露致しました。
今年も新作あり!
E231系山手線です。

精密な、4両編成。8幅ミドルスケール。
目を引くのは側窓の丸み処理。国内作品ではつい割愛されてしまうところですが、この作品ではアーチに依る強調表現です。結果として、スマートな美しさ。そしてエキゾチックな風情を得ておりましょう。車体裾の丸み表現も行われています。

そして何より美しいのは前頭部の額縁処理。
カーブスロープの多用で優しく、円やか。
全体に戯画化されたような、写実的というよりはイラスト的な8幅車両でしょうか。このセンス、感性は羨望ですね。
そして8幅のメリット。何とも言えない狭軌感。

無論、インテリア完備です。
タイル張りの床が丁寧。袖仕切り板も。車端部の床色違いまで表現です。
そのうえ……。


吊革(正確には吊革支えるバー)の表現まで。
社外品のLED照明組込です。

窓を通してみると、こんな感じ。

制御はS-brick。独自のUIを作られておりますね。
ただ、今の制御アプリは通信切断の問題があるようです。

その面でのトラブルはありましたが、快走!
神戸の街との組合せもまた良き、ミスマッチングでありましょう。

おしゃれな通りでも、似合うのです。
一味違う作品から得られるものは大きい。ありがとうございました。
また、来年も作品、期待しております。