明治期にイギリスやアメリカから大量に輸入され、東海道線ほか全国各地で旅客列車牽引用に活躍したものです。代表がイギリス製なら5500や6200。アメリカ製は6400辺りか。
スタイルは英国製なら、きかんしゃトーマス(汽車のえほん)の世界。顔なし。
アメリカ製なら西部劇な汽車。ただしカウキャッチャーの代わりに欧州流儀のバッファと真空ブレーキ管、って姿でした。
この種の機関車は案外しぶとく1966年ころまで生き残る。大きめの動輪による足の速さは電車に負けないので「電気鉄道の貨物用」という用途があったのでした。

<参考画像。拙作の6200形 英国製です>
ただ、足は早いものの力は弱いのでこの種の機関車の輸入は大正期にはなくなり、また国産化も少数に終わります。時代は既に1Cのモーガル(8620形等)、1Dのコンソリ(9600形等)を求めていたのでした。
ってうんちく話はともかく。

igu(イグ)様の「桃鉄」機関車。ネタ枠……と言いたくないほどに、真面目な日本形。そして近代形の4-4-0です。
1930-40年代、C57やD51の時代にもなお4-4-0の需要があり(牽引力より速度求められる都市近郊の快速列車など。この種の需要はC11が現実には賄ってましたが)、B51として新製された……なんてストーリィ考えたくなっちゃうじゃないですか。
スケールは8幅です。狭軌感が憎い。ニクいというより、憎い(笑)。
狭軌感のおかげで際立つ、メインロッドとサイドロッド、ランボードにスプラッシャの位置関係は英国系4-4-0の流れを汲んでおりましょうか。
可愛く、ユーモラスな姿でありつつ、どこかエレガントな印象さえも?
蒸機らしい道具立て、ディテールも納得できるんですよね。
ドームとか汽笛とかパイピングとか。フロントエプロンの縁取り処理が綺麗。お召機とかに応用できそう?
装飾性が適度にあり、その丁寧さがigu様らしいというか、トレインビルダーというよりは異業種参入?な良さに繋がってます。

動力系。自作動力によるエンジンドライブ実現。
ホイルベースの短さが、可愛らしさに寄与してます。
ここは譲れないポイントであったことが伺えるかのよう。
ただ、実質1軸駆動ですのでパワーはやや苦しかったようです。そこが何とも惜しい。

作中では青い客車牽いてたらしいですが、6幅だとスケール合わないですね。
専用客車の登場に期待いたしましょう。
最後にすいません。桃鉄世代じゃないのでプレイしてないです(苦笑。
レトロゲー集めてた頃でも、何故か桃伝桃鉄ボンバーマンは避けてたなぁ。マリオやソニックも避けてたので、単にメジャー嫌いって落ちですが。