それまでの奈良線は高性能車であっても17m級で車体幅の狭い800/820形でしたから、この車両は画期的なものでした。20mの上、大阪線よりも車体幅が10cmも広い2800mm。
ただし、生駒トンネルの改良が終わるまでは奈良行は我慢。
新生駒トンネル開通後は大阪〜奈良間の主役に躍り出ます。
なお、大型高性能車であるにもかかわらず番号が3桁なのは600V用であったため。無論1500V昇圧は念頭に置かれ、無事に改造されていますが。最初から1500V仕様なのがお馴染み8000系というわけです。
塗色は他の大型車(大阪線・名古屋線など)同様の、クリーム色に青帯。
1965年頃から、近鉄マルーンに改められてしまうのですが。
1988年頃に冷房改造。冷房改造と更新が遅れたため延命となり、2002年まで活躍を続けました。引退間際にはオリジナルの塗色への復刻も行われ、引退の花道を飾りました。

エース君作品。いつもの近鉄……に見えて、塗色変わると印象は大きく変わってくるものです。濃緑の電車だらけだったデビウ当時はさぞかし目立ったことでしょうし、引退時の復刻塗色も赤白の電車の中ではインパクトあったでしょう。900系は2両口ですから、他車両との混結だってあったのかも?
屋根はポチスロ仕様を何時かは考えられているとか。現状のタイル張りも表現としてありですね。
4ドアを3ドアへのアレンジは何時もの仕様ですが、そろそろドアに沓摺表現が欲しいところです。
それでも、全体に丁寧な印象を与える作品です。

屋根上。低めのクーラーは900系らしい。ダクト?も精細感を出してます。
幌枠表現も定番ながら、近鉄一般車のあの顔をベストに表現。

冷房付きでオリジナル塗色ですから、設定年代は2000-2002年頃の引退間際となりましょうか?
ただ、この塗色の電車なら旧ビスタカーや新ビスタカー、2200系などと1960年代の設定で共存もできちゃいそうですね。
奈良市内を想定して道路上だって走ってしまえそうです(笑)。そうなると相方は680系やその原型の奈良電1200形辺りでも……?