それでも、物凄い催しでした。「これ平日でいいの?」「平日休めない人が気の毒だ!」って思うくらいに。
おもに きた様・EMO様のコレクションと作品からなるモジュールビルタウン。
往年のBFT2008を彷彿させるものでした。いや質的にはパワーアップしてるかも?
そして、モジュールビルとロードプレートという、街づくりの基礎を再認識させられたのです。
なお、写真整理してたら膨大な枚数になってしまいましたが、同じ被写体の角度違いみたいななのもあります。先ずはセレクト集をお伝えし、他のも観たい方向けに「半ボツ集」を別途記事にすることにしました。
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まずは、午前10時45分までの「時限展示」であった名古屋大レゴ部様の名古屋城!
その前に電車を置いて撮るという夢が叶う。
理想はお堀の中を走ってたという昔の瀬戸線(1977年以前)でしょうけども、ここは名鉄3400系で。もう、名古屋最高!

もう1枚。城とトヨタは名古屋の誇り! ですよ。
2000GTとヨタハチ、もって来てよかった。

KGOKU様の豊橋鉄道軌道線モ780形。少しづつアップデートされている作品です。
カラフルな街並は、適度な「レゴっぽさ」。良い意味での玩具らしさなのです。

「流線」3400系は早速高架線の主に。
シカゴのL(ループ)をイメージされたとのことですが、そこを行く「流線」はLに乗り入れてたノースショアの名車「エレクトロライナー」の如し。
(あれも作りたい題材ですが)
素敵な街と高架線という話を聞いたとき、どんな車両が似合うか?
手持ちで出せる車の都合もありますけども、真っ先にイメージしたのは「日本の私鉄の旧型車両(1920-1950年代)」でした。理由は、電車というのは起源に近づけば近づくほど、技術的本場本流である欧米の流儀を帯びてくるためです。これなら、似合うはず! と。
まぁ、個人的趣味も大きいのですけども。
少なくとも新幹線とか国鉄の特急型とか、或いはブルートレインは似合わねぇと判断したんですよ(笑)。

街並み全景。
高架脇に貼るプレートは今回、j-lugのサポートで頂いた(つまり転売不可)2x4の灰緑プレートを使ってみました。いつもの黒よりは自己主張せず良い感じ。

別アングルより。
高架が市街を囲い込むというレイアウトは、街を見せる意味では必ずしも優れてはいません。建物が線路に囲まれることで埋没するリスクが高くなるためです。
しかし、公式や公式規格のモジュールビルには杞憂でした。
適度な大きさと存在感があるため、高架線路くらいでは決して埋没はしない。この大きさ・規格の意義を再認識です。

もりりん様制作の高架駅に止まる近鉄2200系特急。
この高架駅側のシーンも良いものでした。なお、3400系の二両目左に見える入換信号機に注目! dumi様による小物類も素晴らしかったのです。

こちらはメインの「赤い駅」側。
側線で待機中のロシア電機と中国客車。その横で待機中のシェイ(もりりん様)。
正しく、国境なき運転会ですね。架線柱は関山私物。古い直流電化区間という趣にできるのです。

シェイの活躍は1月の梅小路に次ぐもの。毎月人気者です。
そしてトリッキー極まりない動力機構にも関わらず好調なのも注目に値しましょう。S字カーブのある配線ですが、そんなのもモノとせず。
合わせた客車はでぃるてぃっく様謹製。

高架下のカーブは建築限界的にやばくね? と思いきや。
動力系が片方に寄っているので、それに合わせれば問題ないようです。走る線路を意外と選ばないという意味でも優秀作ですね。このモデルは。
それにしても。
元来は田舎者であるシェイが都会を走り回るというのも、ある種のコメディ映画的楽しさのあるシーンでも有りましょうね。

記念撮影? シェイとインタアーバンたち。

きた様制作の「赤い駅」。
事前にこれを観たからこその、ロシアな電気機関車を造りたくなったのでした。

赤い駅と、その周辺。
駅前にできた16x32の空き空間は線路敷いて静態保存機の展示場所に。

半路面的な線路をゆくのは伊豆急100系。
反則的カラーリング?は今回も好評でした(笑)。
高架上を行くのはDUMI様制作の#60051改造の電車。平面顔が如何にもな改造車で715系? 60051オリジナルより絶対にこっちのほうがいいよ(笑)

今度は高架上を走るKGOKU様の豊橋電車。

このアングル、圧巻。
塔のたくさんある、エキゾチックな街!

踏切の外にはちょっと日本的情景も?

旧市街と新市街という趣か?
「故:ハローマック」は虎吉様の作品です。キリンに負けたライオンのおもちゃ屋さんの話題で盛り上がる……?(世代があるみたいですね、どうやら)
人生ゲームの駒な車と、4幅ブラックキャットも意味深(笑)。

西武E52(国鉄ED12)は今回は空転ばかりでやや不調。貨車3両まで減らして運行。
その後、4.5V補修に使ってるゴム薄膜シール
http://legotrain.seesaa.net/article/332384828.html
貼って空転対策。これで、次回からは大丈夫。手間のかかる娘だからこそ可愛いのです……。

「モスクワ向かって一直線……。」って絵柄に見えますよねどうしても。
右のきた様の建物(ベーカリー)のタマネギ屋根。
ずっと向こうの「赤い駅」の塔屋。。
素晴らしい調和なのです。はるか東洋からやってきた客車は天安門の国章を抱いて遠路はるばると。

その足元では地味に? ローカルな貨物列車。
留置の貨車も良いアクセせりに。

西武E52が空転のため、貨物列車の代用機はロシア国鉄のChs2。旅客列車用ですが、同種の「赤旗1(北朝鮮)」は客貨両用ですから。これはこれで様になってたのでした。
然し、兵器とかも街にあふれるとえらく東側な空気に(笑)。

伊豆急100系を上に上げてみる。

この電車も「都会」には終始縁がなかった田舎娘でしたが(熱海は都会とは言えまい)、高架を走ってると、開業前の試運転・訓練運転(1963年)で東横線を走った史実を思い出させたり……。

駅の裏手を行く。パリジャンレストランx2の並びはそれなりのインパクト。

如何にもな、地方都市の普通列車という感じ。dumi様のこの電車、特急型格下げ近郊型の趣で、乗り鉄的には実に楽しそうな電車ですよね。

駅の裏手より。この半路面に出るようなターミナルはどことなくアメリカンな雰囲気。アメリカでは本線鉄道でも道路上走行は珍しくはないですからね。
況してや流線型のインタアーバンが似合わないわけはない、と(笑)。

車両留置エリアへ。ここも殺風景ではなく、魅力的に演出されてたのです。
やはり信号などの効能は大きいですね。

この車止めも傑作。入換事故で実際に役立ちもしました。
(車止め破損。しかし衝突車両は転落を逃れたのです)

車庫はもりりん様の作。
シンプルに、そして美しくリアルに。屋根の作り方も合理的です。
妻部が造りこんであれば更に立派に見えそう。ヒントになります。

上から。コストダウンもグレードアップも含めて応用の幅の広そうな。

また近鉄2200系。こんどは「片目」の側を先頭に。
単線の高架は、大昔の上本町駅構内にあった立体交差のよう?

古典特急の3連。馴染みのない電車かもしれませんが、1947-1956年ころ特急として大阪・名古屋・伊勢を結んだ近鉄特急のルーツです。1974年退役。
関山の好きな車両、5指に入ります。

きた様のベーカリー。濃青の色使いが違うことなきロシア趣味?
積分によるタマネギ屋根。無理がありません。
そして壁面の丸み処理。問答無用のすごさ。よく見ると内装も? この中を拝見するのが次回の目標となりました。


きた様制作の古典路面電車。初トレイン作品とのことです。
欧州系古典電車の雰囲気を目指されてますね。ディテールの把握が楽しい。

撤収間際に。一部建物が片付けられたので撮れたアングル。
きた様の赤い駅。この面の連続ガラス窓が美しい。スピチャン・カーフェンダのアーチもまた良い表情なのです。あぁ、真似したい……(笑)。
32x32の3枚分ですから、非常識な規模でもありません……?
通過型でもいいですし、頭端形の配置もありですね。

やはり、共産趣味・COMECON趣味な方がにあうかしら?
電気機関車はチェコスロバキアのシュコダ製。
客車は東ドイツのDWA社製。
自動車たちもチェコスロバキアのタトラ。
で、レゴブロックの工場も今はチェコ共和国に。そのうち中国製も……。
なんて、身近な国なのでしょう。

駅前に集うバスやタクシー。右のイエサブバスはドア開閉。

「あかいくつ」と「リゾートクルーザー」も似合うのです。もちろん!

最後に駅前。通路とバルコニーの立体感がこの建物のキモになっておりましょうね。高さ方向の余裕も凄い。実質、4階建て+塔屋の規模です。
<続>