一畑電鉄北松江線の主力車両として、20年間活躍してきましたが、先日1月31日に遂に引退したものです。
そのもととなった南海電鉄21001系は、1958年から1964年に高野線用に製造されたもの。
高野線山岳地帯の規格に合わせた中型17m級の※2ドア車という個性派。長く 難波〜極楽橋迄の大運転(急行)に重用されてきました。
南海電鉄の地点で車齢33-39年とかなり使い倒されたわけですが、先頭車のみは一畑電鉄(当時)及び、大井川鐵道に譲渡。
※:南海線用には大型20m級の11001系(1001系)がおりました。こちらの引退は1972年から1987年と早いものでした……。拙作があります。
http://legotrain.seesaa.net/article/430791637.html
それから、もう20年が経ってしまった。
合算して、新しい車でも53年。じつに長生きした電車です。
アイン様の記事:「レゴ 一畑電車3000系 完成!!」
http://blogs.yahoo.co.jp/ainchan10/40240990.html

一畑電車としてのカラフルな姿です。導入当時は賛否割れたものですが、今見るとこのカラーリングも独特の華やかさがあるものでしたね。
苦戦されたと思うのは、湘南スタイルの前面でしょうか。
後退角はヒンジで綺麗に付いていますが、上半部の傾斜角は割愛されています。ただ、形になってみるとそれほど気になりません。湘南スタイルの傾斜角は未だ決定版の技法が出てこないのですよね。
一方で、細いピラーと大き目の二枚窓はよく印象を捉えています。
おでこの青塗りも巧く再現。角型尾灯の半出っ張り表現もらしい表現です。


側面は横組。南海11001系・21001系はかなり小さな窓が並んだ姿でしたので、横組窓はベストな表現でしょう。26ポッチの全長もまた、17m級の小柄な実車の印象に近い。
青いドアも良いインパクト。乗務員ドアも青なのですが、ヒンジを組み替えて黄色との混色にしてるところに注目!
パンタ付き車の方は、撤去された後位パンタの跡。パンタ台も再現してるのが芸コマです。もう一両はランボードを強調表現。

2両並んで。
個人的にこのカラーリングが余り好みではなかったのですが(苦笑)。この作品を見て印象も変わりました。これはこれで有りだったなぁと。昨年の夏に出雲市通ったのに一畑訪問しなかったことをやや後悔。それほどに実車の魅力を伝える作品です。
さて。一畑電鉄は1990年代までは山陰地区唯一の電車でした。
また、長く山陰地区唯一の私鉄でもありました。
個人的には1989年の最初の訪問時、また1993年の再訪時には健在だった昭和初期製造のデハ1やデハ20が思い出されます。木製のクロスシートに、手動のままのドアに感激したもの(ただ、今も保存車残るデハニ52には乗れませんでしたけども)。
長年の課題であったデハ20+クハ100+デハニ50……辺り、取り掛かってみたいと思うのでした。