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2016年12月20日

【作品紹介】未完成作?ですが……Q太郎様の国鉄DC11形ディーゼル機関車。凄まじきスタイル。

 未完成作? ですが、捨てがたい作品はあります。
 完成を願う意味で、やはり紹介させて頂く次第。

 
 国鉄DC11形は1929年に輸入・到着した国鉄最初の内燃(ディーゼル)機関車。

 なお、日本最初ではなく国鉄最初であるのは、既に小型(3-10トン程度)の内燃機関車(ガソリン・ディーゼル)は大正時代から多々輸入・使用・実用され効果をあげていたためです。
 ただし、国鉄の正規の機関車として使えるクラスはDC11形が初めてのものでした。
 電気式としても日本初の輸入例です。

 車軸配置1C1。ロッドドライブ。未だ蒸気機関車の名残を残すような足回り。
 そして、独特な丸みもったキャブとボンネット。上回りの強烈さはグロテスクなほど……。

 製造は独逸のエスリンゲン。機関はMAN。電装品は瑞西ブラウンボベリ。
 このクラスの中型機は未だ独逸でも未完成であり、相当に無理して造られた機関車だったようです。当然、トラブルも多い。
 1935年ころまで入換に使われたものの、それ以後は使用休止。戦時中に解体? この流れは同時期に輸入されたDC11形(独クルップ 機械式)に共通します。

 しかし、それまでに分解調査などは行われ、日本の車載用ディーゼル機関発達の礎とはなったのでした。

 以後余談。
 DC11とDC10の良いとこ取りで頑張って国産化したのが1935年のDD10形(電気式)。これもトラブル続いた機関車で、それも戦争で開発中止。

 戦後、アメリカ軍が持ち込んだのは、やはり電気式のDD12形。
 ほぼノントラブルの優秀機であり、当時の工業力の差を見せつけたのでした。
 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 Q太郎様の作品。9幅、フルスケールです。
 独特の「丸み」を余すこと無く再現。特にグリルの出た端面の印象は鮮烈ですね。グリルや柵での表現です。

 足回りはジャック軸も含むロッドドライブを再現。スケール的に純正大車輪も良い塩梅となっています。
 動力系は自作だとか。実はまだ調整途上の模様。できれば内部構造なども拝見したいものなのですが……公開を待っていると何時迄も記事が書けませんので。
 
 この作品は、この題材に挑んだこととスタイルでだけでも十分な値打ちがあると思うのです。
(走行トラブルも、「却ってリアル!」とか云っちゃいけませんよね)


 9幅フルなので、相当な大きさ、迫力となることでしょう。
 自作動力ですから、順当に整備されたら相応の牽引力も期待できそうです。スローも似合うでしょうね。

 手すりが省略されていないのが目を引きます。ディーゼル機関車では重要な要素ですね。これは最新型機(DF200/HD300等)でも変わらぬこと。
 通気グリルや、はたまたこの機関車ならではのリベット表現も。

 キャブ側面の丸みもコダワリです。
 こうしてみると、グロテスクというより寧ろまとまりの良いドイツ製品に見えてくるので不思議? でもまぁこんなのが普及してゴロゴロしてたら不気味だったでしょうが。

 なんであれ、趣味的に魅力的な題材であることに間違いはありません。実物ではなかった軍事系の列車に使ったりするのもまた一興でしょうか。はたまた戦後まで生き残ったと仮定してDD12とでも合わえりゃ、「P虎 vs シャーマン」なシーンになっちゃうかも(「不調なディーゼル・エレクトリック」Vs「絶好調なアメリカ量産品」って意味でなんとなく共通性が? だれかDC11に黒峰森マークを?)。
 それ以前にこの姿でゆっくり、ロッド動かしてやってくる姿は楽しいものでしょう。

 整備の上、第二のデビウが待たれる作品なのです。
 
posted by 関山 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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