レゴ製品そのもののコピーという最悪の品がある一方で、レゴ社の作り得ないジャンルで小気味よいオリジナルモデルを作るとこもあります。
アイン様の記事;レゴ互換ブロック sluban 〜戦車〜

小柄にまとまった、ゴムキャタピラの戦車。
8幅でキャラピラ幅は2。パーツ数219。
理不尽な一体パーツ(互換品だと酷いのがある)も見当たらず。流石に強度が要される砲身のみは一体品ですが。
小気味よいディフォルメの第3世代くらい? 特定モデルはないようです。商品ラインの「ARMY」は潔いですね。

砲身除いた実質全長は12cm位。手のひらサイズの肩が凝らないモデル。
砲塔砲身が可動、シェルツェン跳ね上げ可能。ハッチ開閉。
シェルツェンとハッチはレゴ社が捨てた旧規格スムーズヒンジが使われており、ここは互換品ならではの柔軟さ。

アイン様所有・撮影の現物。
組み合わせ精度は悪くないようです。全長方向にディフォルメ効いたデザインは「コンバットチョロQ」や、ガルパンEDのディフォルメ戦車にも通じるものが。

砲塔旋回させて。
プロダクツとして、なかなか魅力的な造形でしょう。
また、この雰囲気のディフォルメ戦車をレゴの作品として考えたくもなります。ゴムキャタピラはコスト面でも有利ですし。

レゴに関する規格で知的所有権が切れてる(はず)なのはポッチの規格だけで、ミニフィグはそういう扱いではありません。故に、ミニフィグの互換品はまだ法的にNGなのです。故にこの品のフィグはオリジナル規格。
ミニフィグとミニドールの中間的形状です。
ただし、本家より可動箇所が多そうなのは目に留まるとこでしょう。
首の上下可動。手首の微妙な動き。そして腰の捻り。断じて下位互換ではありません。


首の可動はご覧の通り。
本家にはない、微妙なポーズを可能にします。
無論、本家も理由あって可動箇所はオミットしているのでしょうけども。
でも、互換品ならではのアイディアは評価されるべきでしょう。
プリントは……さすがにややチープ。ここがしっかりしていると……具体的には同じくアジア圏で生産されているであろうレゴ用カスタム品(これは大人のマニア向け)のクオリティなら魅力も生まれるのでしょうが。

ミニフィグ 本物と互換品勢揃い。
「左からレゴ・sluban・WOMA・ワクワクブロックランド・旧BESTLOCKです。」とのこと。
他互換品に比べてデザインや質感で一歩リードしています。
なお「slubanのミニフィグは若干小ぶり」とのことですが、これは乗り物のデザインなど考える上では有利になります。

ミリタリーモデルにはフィギュアが不可欠なのは、数十年前に静岡の模型メーカーが教えてくれたこと。良い雰囲気。
ただ、slubanは歩兵武器のクオリティは低いらしい(苦笑)。
画像ではレゴのSW用の武器を持たせているとか。もうちょっとの努力があっても良いのかもしれません。
それでも、久々に「これは欲しい!」と思わせる、小馬鹿にできない互換品です。
軍事という本家にはありえないテーマを真面目に?処理してるのもあり。
店頭で手にしたら、買ってしまいそうです。