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10月30日の立命館大学学祭鉄道研究会展示の一環として行われた、レゴトレインの世界最大級レイアウト。レポート最終回です。


高架駅下を通過していく。ここは擬似的に複々線状態なので結構な運行密度。

新幹線高架下をくぐり抜ける路面電車……も今のトレンド。高岡ではなくて富山の話ですが。万葉線は嵯峨様(くろてつ様)の作品。

大規模レイアウトではあるのですが、線路中心・運転中心という割切は行っています。
レイアウトは「シーナリー中心」「運転中心」での分離が必要なのかもしれません。
Nゲージなら両立も可能ですし、1番ゲージでも「原鉄道模型博物館」では両立を図っておりますが、後者はいろいろな意味で論外ですので(但し、理想ではあります)
世界最大級を実現したことで、見えてきた課題も多かった。
それも無論、収穫ではあります。

Dyson様の名鉄AL8連。この編成が「窮屈さ無く」走れる。


未来的なターミナルと旧型車のマッチングも楽しい。

地上にも名鉄一杯。
DD13の曳く貨物や近鉄も「名古屋」っぽく見えてきましょう。

赤一色。ここまでそろうと壮観です。

エース君の近鉄。シリーズ21と従来車の混結もおなじみの姿。

エース君父子の混成列車。
蒸機を後付補機に使っちゃうのも、ある意味で贅沢です。いや「もったいない!」と思ったので、「貸して! ウチの20系牽かせるから!」という流れになったのでした。

留置線も関西式。魔改造渡り線を多用するのでスペース効率よく、そして配線も美しく様になる。かなり自由に車両が出し入れできる配線です。
PFオンリーの方は、簡単に作れますので渡り線はお薦めです!
(9Vだとちょっと思い切り要りますが……)

セントレアへの連絡橋を思わせます(笑)。

S字を高速で駆け抜けてく。



SR車も加わって。古き良き時代の名鉄。赤1色ばかり、転換クロスの車ばかり。
思えば私鉄1社紹介の書籍が一般的になったのは1980年代以降なのですが、その時代と、この時代の名鉄は重なるんですよね。全容が把握しやすくなった時代でもあります。


ここは趣味に走って。0系新幹線と阪急2800系の「並走」。
新幹線と阪急京都線の並走は今もなお続きます。
1974年ころ、回送で低速運転する新幹線を阪急の特急がぶち抜くスジがあったという伝説は本当なのかしら……?

なぜか持ち込まれた?中華製GBLブロックトレイン!
このメーカーの鉄道系ラインナップの豊富さはよく語り草に。近年は日本でも入手しやすいらしい……。
(パッケージが如何にもレゴと混同させる気がないのはメーカーの良心です)

問題の「中身」。
皆から上がった声は「意外と品質が高い」「通常車輪という制限化で作られた蒸機にしてはデザインも良い」と概ね、肯定的なもの。
なお、走行はリモコン無し走りっぱなしなのは良いのですが、擬音がやたらケタタマシイのが難だそうです(笑)。
ここらが改善されたら、動力系の転用とかが将来的にありえるのかも?

別記事にしましたが、ryokuchakuma様の「四季島」。

拙作の20系と。カニ22とは重量勝負できそうです(笑)。

エース君のC62も別記事にしましたが、やはり20系との合わせは様になる。

このアングルも今回の催しを象徴してるような。
複雑な配線ですが、窮屈さとは無縁なのです。

そろそろ日も落ちてきて、橋のLEDラインナップの効果も鮮烈に。
駅に大量使用された2x2パネルにも反射して、妖しい情景に。
C62が引いてるのがスハ43とかだったら、で真っ赤な「999」のヘッドマーク付けてても違和感ないかも(笑)。



新幹線がこの角度で並んでみると「無人新幹線爆弾」とか言いたくなる罠。
庵野秀明鉄道ファン説を主張したくもなりますよ!
冗談はともかく、この種の並びもいまのとこ「ミスマッチを楽しむ」方向ですが、作品数が増えてきたら「時代や線区を絞ったリアルな並び」って方向にもなるのかも?

高架上にはエース君の近鉄が進出。


mazta-k様の阪神1000系も。シリーズ21とはなかなか似合う組み合わせ。


阪神も高架率高いので沿線のどこかという雰囲気か。
思えば、近鉄=阪神連絡は関西の私鉄の運行形状を大きく変えましたね。いや未だ直通乗ったことないですけど。

足許を往くのはmazta-k様の独逸国鉄 101形電機。

高架上もたっぷり走行。

合わせて、tgvも再度引っ張り出す。

駅へと続く、高架上の緩S字。

このアングルはさらっと、一番の魅せどころかも?

高架上を「並走」します。

終盤が近づき、薄暗くなってきました。
LEDの明かりが尚、目立つように。
この、妖しさ。

別角度。光の道。

101形の曳くワゴンリ。これも似合う。

当然、あの区間も。鮮烈!
この幻想感はリアルとは程遠いものですが(笑)、しかし、何か惹きつけるものはあります。巧く演出として使っていきたいですよね。


終了前の10分にEF58+20系を高架上走行させてもらいました。
あぁ、気持ち良い! これでわずか「7時間半の世界最大」にも惜しみがなくなるというものです。


ホントの締めは、EF58+ワゴンリ。
1988年には実現した組み合わせですね。61号機の他、静岡の122号機が短距離ながら牽引した由。いやマニアックな組み合わせではありますが。
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先ずは仕切ってくださったdyson様他、関係各位に御礼申し上げます。
そして「世界最大」に設営から撤収まで参加できた喜びを。考えてみりゃ世界最大級のダイナミックなレゴ遊びですから。
関東も、関西も「此処まで辿り着いてしまった」。
それは思っていたよりも、遥かに短い時間でのことです。
今後の継続と、質的な向上も今後は課題となっていくことでしょう。
そして数年後には「世界最大しゃ無くて、世界最高!」といえるようにしていきたいものですね。