
先方の記事「レゴ 四季島製作記」
http://blogs.yahoo.co.jp/ryokuchakuma/13401206.html
実物は……かなり複雑な形状です。そして特異に過ぎる窓配置。
ほぼ1色の塗装も却って難度を高めていましょうね。装飾によるごまかしが効きませんから。
薄いゴールドですが、これをタン色で表現したのは正解でしょう。実物よりもむしろ上品に見える?
まず、完成形から見てまいりましょう(関山撮影)。
お披露目は先日のBKCでした。実物に合わせてデビウさせるのはRyokuchakuma氏の「技」の一つ。

前頭部。大型キャノピーによる「丸み」と、3x6x1のキャノピーによる逆テーパ形状がとてもリアル。この形状に固まるまでの紆余曲折は後で触れましょう。
斜めの変形ピラーが特徴ですが、ここはウエッジプレート+スロープによる処理です。レゴ的にはやはり難度高い題材であることがわかりますね。
車体後半は機器室。サイド・屋上ともにルーバーがスッキリ仕上げられ、下品になっていません。
連結器はダミーでも良い気がしますが、ここはコダワリでしょうか?
2両目は寝台車(スイート)。窓配置が既に不思議。
3両目はラウンジ車? 鉄道車両の概念を覆すような鳥かごのような窓構造……の車ですが、そこは巧くデジタル的に処理されています。他に作り方が思いつきませんよね?
黒い部分はインパクト十分です。

実物の10両編成を5両に縮小しての再現。
食堂車とデラックススイートは今後の課題でしょうか?

特徴的な、前頭部の縦型のライトも点灯再現。このインパクトは凄い!

大先輩たる?20系との並び。
さて、個々に至るまでの制作過程も見てまいりましょう(以下、ryokuchakuma様撮影)。

最初の試作だそうです。実物の詳細情報出てから直ぐに取り掛かったのだとか。
縦型のライト。変形の側窓の表現を試されています。

二次試作。3x6キャノピ中心で、逆テーパーを再現したもの。

同じく二次試作。こちらは逆テーパを割愛して、そのかわり縦ライト表現を優先。
実はこの地点で関山に問い合わせがあり、どちらが良いか? と。
「逆テーパは四季島の最大の特徴なので省略はありえない」
「もうちょっと 全体に丸みというかスマートさがほしい」
とお伝えした次第です。

二次試作+α

ほぼこれが決定稿。最初の試作品にあった大型キャノピ復活させてるのが特徴です。通常の鉄道車両には使い難い部品ですが、この題材にはベストマッチ。
逆テーパ部との繋ぎ部も丸みを付けて。この処理に違和感はなく。
不可能が可能になった瞬間かもしれません。

完成車はよりブラッシュアップされた姿に。黒とタンのバランスが良好です。
そして、エース君の「トワイライトエクスプレス瑞風」との並びも実現したのでした。。こうなると「ななつ星」も欲しくなってくる……?