実車は1999年にキハ71系の増備として用意されたもの。キハ71では改造でしたが(おかげで現役最後?のキハ58に)、キハ72は新製車です。
ながらく4両固定編成でしたが乗客増に応じて、キサハ72形を2015年に新造、増結した由。
キハ72系とは差異も少なくなく。広窓が狭窓に。
上すぼまりの車体断面は通常のスクエアなものに近く。
前面形状の修正(ライト形状や縦方向のピラーなど)。
この辺りは好みの分かれるところでしょうか。インテリアは流石に後から新造したほうが上だったりしますが(笑)。
2015年までの4両編成での再現です。カラーリングは先行した気分屋様作品同様の通常緑を基調に。レゴ通常緑の、というよりは基本色のラチチュードの広さゆえ違和感がありません。実物は微妙なメタリックグリーンですが、これで正解か。
帯色はダークタンで、ここは気分屋様作品との違いです。これは一長一短ですね。
前頭部は特殊キャノピーは使わず、ポチスロのみで造形。クリアーにならないので好き嫌いは別れる手法ですが、造形的には望ましい効果をあげています。
(ちなみにキハ71とは縦ピラーの有無など造形そのもの違うので、気分屋様作品と同じ手が使えません)
また、1x2カーブスロープの普及が可能にして、そして好効果を上げたモデルの典型でしょう。
縦ピラーの処理も綺麗です。ブラケットの半プレート部を使いこなしてます。上部ピラーのタレポッチ処理も巧い。あと、乗務員ドアの小窓表現が良い感じ。
両側面より。大きく形状が異なるのはこの種の列車のお約束ですね。
個性のでてる中間車周り。
左はキハ72-3。右がキハ72-2。
キハ72-3にはビュフェとセミコンパートメント有り。
左がキハ72-2。右がキハ72-3。
縦長窓の反対側の意匠も面白い。業務扉の丸窓。エンブレム。
JAMにて。関山撮影。
気分屋様のキハ71との並び。プロトタイプの差異もありますし、作風の差異もあります。甲乙つけがたいですね。
如いて申せば、キハ72の方がより重厚な感じがします。
カメラや撮影環境の差異でしょうけども、この色合いなら実車のメタリックグリーンっぽさも顕れてる。
他、sauseiji様のJR九州の作品より。
お一人でここまで作られてしまったのは、驚愕としか申しようがありません。
お次の題材も気になるところです。まだまだ九州には魅力的な題材が沢山ありますから……。